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3日目-。
この日は福島駅近くのホテルに移り、夜に古い友人と飲みに行く約束をしていました。したがってキャンプ場暮らしはこれででおしまい。この期間中、唯一のキャンプ仲間であったアマガエルさんに敬礼をした後、テキパキと撤収作業を進めます。
今回利用させていただいたキャンプ場は『猪苗代湖モビレージ』というところでした。
バイク利用は1泊1,000円とリーズナブル(ただし6月からは値上げされるらしい)。トイレも洋式で綺麗だったし、炊事場やシャワー(コイン式3分100円)も整っている。全般に管理が行き届いていて、実に良いところでした。ただ、バイクだから広くてゆったり過ごせましたけど、オートキャンプのサイトとしては少しせまかった気もする。車だとけっこうキツキツなんじゃないだろうか。
さて、当初の予定では本日も観光3道路を走って遊ぶつもりでした。ところが昨日立ち寄った浄土平がかなり印象に残っていて「観光も楽しいなあ」という気分に。
じゃあこのへんになんか他の観光スポットないかなーと昨夜調べたところ、「あ!これは!」という場所を発見。今日はまるごとそこの観光に割り当てる日と方針転換いたしました。
なにかというと「白虎隊」。
そうじゃんねー猪苗代に来てんだもん、白虎隊があるじゃんねー。
というわけで荷物をまとめてチェックアウトを済ませると会津方面へ移動。
で、やってきたのはこちら。ナビで有料駐車場目指して走ってきたら、脇にバイク用の無料駐輪場が用意されてたすばらしい。
え?どちらって?
白虎隊で会津といえばこちらですよ、お城!鶴ヶ城!
実は白虎隊とかあんまり良く知らないので、隊士のお墓を参る前に歴史の勉強した方がいいだろうと判断したのであります。案の定、城の中には資料がてんこもりで、会津の悲劇に至る流れが存分に勉強できました。
うーん、こんな歴史になってたんだなあ。
そもそも今やってるNHKの大河ドラマがここのお話だってことすら、このお城に来るまで知りませんでしたよ。今度あっちも見てみるかなあ。
天守閣から、白虎隊士が自決した山を眺めてみる。
そっかー、あんな山深いところでなあ…。なんとなくしみじみしてみたり。
今度は白虎隊士の側からお城を眺めてみようということで、彼らが自決した地にやってきました。このへんのみやげ物屋さんは全部駐車場を無料開放してくれてるみたいで、バイクをとめる場所には事欠きません。
案内にしたがって山を登り、さらに進んでいくと墓地の真ん中にこのような像が建っています。このガキんちょが眺める先に、鶴ヶ城が見えるらしい。
同じように眺めて見ると、とおくのほーうにちっこくお城が。
白虎隊といえば、「お城が炎上したとみて全員が自決した」というエピソードが有名なわけですけども、こんなに小さく小さく、やっと見えるという状態での話だったとは知りませんでした。もっと大きく見える状態だと思ってた。
故郷にまだこんだけ距離を残した状態で絶望に至ったんだなあと思うと、どうにもまたしみじみしてきます。
この敷地内にはそうして自決した隊士の墓があるわけですが、
ここには自決した者達だけでなくて、その前の戦闘で命を落とした者達も、全員「白虎隊」として同じ場所に墓をもうけられていました。
ただ1人。自決した際に一命をとりとめてしまった飯沼青年だけはぜんぜんちがう場所に隔離されてるんですよね。
そうかー…そうなのかー…とまたなんとも言えぬ気持ちに。
敷地内には他にもローマやドイツから贈られた、白虎隊の武士道をたたえる旨の記念碑が置かれています。
腹の立つことに、その「武士道をたたえる」部分は、第2次世界大戦後に占領軍の命によって削り落とされているんですよね…。
今までにも何度か書いてますけど、私の生まれ育った土地は国歌や国旗がタブー扱いになっていて、今まで自分は君が代を声に出して歌ったことがありません。我が子の運動会などで「国旗掲揚」という言葉を聞くと、頭ではわかっていても、体は「いやな時代を連想させる軍国主義的な習わし」的な反応を示します。
当然、「日本がいかに悪いことをしてきたか」ということばかり、繰り返し繰り返し小学校では教育されたものです。
その記憶がフラッシュバックして、それとあわせて「なんでこの誇らしく、讃えられていた民族性があんな話にされてしまっていたのか(そしてそれを自分は信じてしまっていたのか)」と無性に腹が立ちました。むきー。
この後、白虎隊記念館に立ち寄って「あ、昔のおばーちゃん家と同じにおいがする。なつかしーなー」とかひたっていたあたりでタイムアップ。福島駅で約束している時間に近くなってきたので、またまたバイクにまたがり、高速道路で一路福島の街をめざします。
今回の旅行は、この友人に会うという目的も大だったので、外すわけにはいかないのです。
というわけで夜。
つい先頃バツ2となってしまった友人の話は、話しても話しても尽きることがなく、延々夜は更けて行ったのでありました。
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