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『おもいでばこ』は、おもしろいデータベースサーバだった件

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なんというか、ヘタに「メディアプレーヤー」という存在があったおかげで混同されてしまい、その挙げ句本来の魅力が誤解されがちになるという、かなりイバラの道を歩んでる機械だなあという印象だったり。
結果としては、かなり「こんなんあったら欲しい」と思ってたところにドストライクでした。ただ、その魅力がひと言で説明しづらい。
個人的には、一家に一台的な、メディアデータベースサーバというべき、提案型デバイスなのかなと思います。

で、どういう使い方のところにずっぽりはまったのかといいますと...。

ウチでは、基本的に自分が撮影係になっていて、撮った写真や動画はいったんパソコンにすべて吸い上げるようにしています。写真はRAW撮りしているので、現像作業をはさんだりしますし、吸い上げたデータをすべてCopy.comのオンラインストレージと同期するようにしておくことで、自動バックアップも兼ねているからです。
これなら外に預けてるわけだから、もし自宅が火事になってもデータは残りますからね。

ただ、小学校のママさんたちで子どもを連れてお出かけだとか、自分抜きで出かけるような用事では、当然かみさんがパシャパシャ写真を撮ってきます。何気なく撮った日常の写真や動画も、気がつけばスマホの中にたまっていきます。
じゃあそれを自分の方で回収して一元管理するかといえば、これがしないんですよね。めんどいもん。いったん手を出すと、「どこまでは吸い上げたか」を把握しなきゃいけなくなるのもめんどくさい。

そして一方で、自分が管理している写真データというのも、実はかみさんからするとアクセスしづらいものらしく、「この間のあれの写真って印刷して渡したいんだけど」「あー、ネットワークの共有フォルダにあるよ」「...(それがようわからん)......」という会話がこれまでにも何十回と。
その都度教えるのもいい加減めんどいので、こっちもまあ伝えることは伝えたしーみたいな感じで、会話をフェードアウトさせて、以下忘れたふりしちゃったりとか。

そんなわけで、自分としては、「おれが管理してる写真や動画データを全部自動で同期とってくれて」「各々が撮った写真データも、重複とか気にせずどんどん放り込んで大丈夫で」「そうやって一元管理してくれてる中から、簡単に写真をチョイスできて」「そのまま印刷もチョー簡単で」「しかも気に入ったものはスマホに移したり、SNSにアップしたりが手軽にできるといいねー」という環境が作れないものかと、長年の懸案事項だったわけです。

パソコン使えば当然のように、上記のことが「操作がわかればできる」環境は作れます。
でも、それだと家族で使えるのが自分一人になっちゃって、結局意味がないんですよね。

そこで、『おもいでばこ』。これ、上記の「全部自動で同期とってくれて」ってとこ以外、全部できちゃうんですよ。だいたいこの手の製品って「○○がテレビで再生できます」ばっかり売りにしてるんですけど、本製品に関しては、それよりもまずは「一元管理を容易にすること」を主眼に置いてるように見えます。

要するに、データベースサーバなんですよねこれ。
「○○が再生できますよ」の前に、「家族の中に散在しているメディア関係をすべて一元管理してデータベース化する機械」という根っこがしっかりした機械だったんです。

あーそうだよなそれだよそれ、オレが欲しかったのはそれだわーって感じ。

ただ、良い製品だと思うんですけど、知名度も売れ行きも正直きびしそうな...。
でもこの「メディア管理用データベース」なんてコンセプトの製品は、これが立ち消えになったらもう出てこないような気がしちゃうので、なんとか盛り上がって欲しいものだよなあと思ったり。

だってあれっすよ、製品の立ち位置書いただけで細かい機能にはぜんぜん踏み込んでないのにこの長文ですよ。
それだけこれまでには「ない」製品なんですよね。

そんなわけでしばらくは折りにふれて、細々した機能面でも「ここいいよー」ってなことを触れたりしてみたいと思います。
ジャンルとしてこういうサーバ製品が、確立されてって欲しいなあ。

コメント (1)

nyu-do-gumo:

イイね。

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2014年3月26日 23:13に投稿されたエントリーのページです。

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