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昨日VAIO Zが届きまして、昨日今日と環境整備をしてました。
日本語キーボード慣れないな~とか、タッチパッド快適になってきたーとか、ニヤニヤ笑いながらさわってたんですが、環境入れ終わってさあ仕事してみるか...と思ったら、なにこれ使い物にならない。マジでびびってます。
店頭で試したクリップスタジオペイントについては、試した通り動きます。筆圧の微調整繰り返してデスクトップと同じ感じ出せるようになったら、こっちで十分いけるなーって感じ。
でも今日やんなきゃいけないのは、雑誌社からあがってきたゲラPDFに朱を入れることなので、まずAcrobat XIをたちあげておもむろにペンをすらすらーっと。
...描けない。あれ?
筆圧がどうとかじゃなくて、まったく描けない。しかもCPU負荷が跳ね上がって、操作受け付けてくれない。
しばらくすると正常に戻るので、指でさわると赤線がすいっと描かれる。あれ?指でドラッグできないの?と思いながらペンで描くと、また描けない。んで負荷が跳ね上がって固まる。その繰り返し。
ゲラの朱入れできないやん...。
気を取り直してIllustratorを起ち上げてみると、なんか遅い。試しに描いてみると、まず短いストロークの...たとえば目をちょんと入れた場合に、筆圧がぜんぜん反映されてくれない。というか描けない。んでもって、速いストロークで描いてみると、描画が追いついてこなくて取りこぼし出まくり。
なんだこれと思ってタスクマネージャ開きっぱなしで様子を見ると、ほとんどずっとクロックが1.4GHz前後をうろうろしていて、ひどい時には1GHz切ってたりして、「そりゃ遅いわけだわ」なんてことに。
この状態で無理矢理描いたのが上のイラストなんですけど、こんな単純なちっこい絵を描くだけで、1/3くらいは取りこぼしされて描き直してます。まじめに使い物にならない。ATOM並のクロックに抑えられてるんだからそりゃそうです。
他にも、「無線LANのアンテナにこだわったから他社より速いんです!」とうたわれてるWiFi接続は、よく言われる「スリープからの復帰でつながらなくなって再接続の必要がでる」という現象に加えて、速度の方もあんまし...。試しにインターネット回線でスピードテストしてみたところ、802.11ac接続でリンク速度866Mbpsと出ている状態でも実効20Mbps程度しか出ません。iPhone5Sだと60Mbps、iPadや他のPCもそれ以上の数値が出ます。
試しに802.11n接続に切り替えてみたら、リンク速度が300Mbpsに落ちて、代わりに測定値が80Mbpsを越えるようになりました。なので、802.11nだと速いんだと思いますけど、「802.11nまでしか対応してないCintiq Companion 2とは違うんだぜ!」と期待した気持ちは全面的に敗北となりました。
バッテリーも、「15時間もつ大容量!」って売りだったはずなんですが、今んとこ使いながら様子見てる感じだと、もって6時間かなーってところ。VAIO設定ツール内で選べる省電力設定を「パフォーマンス優先」に変えてあるので、売り文句ほどの時間がもたなくなるのはそりゃ当然なんですけど、それで得られるクロックが先に挙げたIllustratorの1.4GHzとかなのでこれがバッテリを消耗する設定だと言われても...。
ちなみにOSの省電力設定内ではCPUパフォーマンスをいじれないように設定項目が隠されているので、そっちで最低クロックを上限に跳ね上げちゃうってことはできません。
そんな感じで、「爆速モンスターPC」とか言われても、クロックがほとんど2GHzより下にいやがるので、普通に使っててあまり速さを実感することもなく。起動もあんまり速いと思わないし、これなんなんだろ。
不思議と、OneNoteとクリップスタジオペイントとPhotoshopは快適に動くんですよね。クロックもポンポン必要に応じて上がります。
でも自分の仕事に必要なのは、クリペはいいんですけどあとはIllustratorとAcrobatなので...。
という感じでげんなりしてます。
まだ機種が出たばかりのこなれてない段階でレジストリいじったりするのもイヤなので、さてどうしたもんかなーと悩む夜。
素直にCintiq Companion 2に行けば良かったかあ。
2015年3月19日 23:16に投稿されたエントリーのページです。
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コメント (9)
素直にVAIO Z Canvasに行けば良かったと思われます。
投稿者: 匿名 | 2015年3月20日 01:01
日時: 2015年3月20日 01:01
店頭でVAIO社の人に聞いた話だと、ペンは同じだって話ですから…。
投稿者: きたみ | 2015年3月20日 03:13
日時: 2015年3月20日 03:13
ソフト面での作り込みに差があるかも
Prototype時代の記事でCanvasの方は重いことに定評があるPainterも動かそうとしてたし
投稿者: 匿名 | 2015年3月20日 08:46
日時: 2015年3月20日 08:46
初期不良ではないでしょうか?
投稿者: 匿名 | 2015年3月20日 12:37
日時: 2015年3月20日 12:37
そうであってくれるといいんですけど、「イラレだけ遅いから初期不良だー」とサポートに申し立てても通じるとは思えず(^-^;
投稿者: きたみ | 2015年3月20日 12:57
日時: 2015年3月20日 12:57
バッテリー動作時の電源オプションで、クロックを抑えて動作しているのでは?
投稿者: 匿名 | 2015年3月20日 14:15
日時: 2015年3月20日 14:15
VAIO Zは、そこで設定できるの画面暗転までの待機時間だけなんですよ。
パフォーマンスについては、VAIO設定アプリで変えられるようになってて、そこはパフォーマンス側に変えてます。あとどっか気づかない設定が隠れてるのなら良いのですが、今のところInstantGoをオフにする以外で変える手法は見つけられず…(^-^;
投稿者: きたみ | 2015年3月20日 15:07
日時: 2015年3月20日 15:07
こんな感じの症状ですかね?
https://www.youtube.com/watch?v=eY0iPcQO_bw
N-trigのドライバが怪しいかもしれませんね。
Surfaceですが、N-trig Wintab x64ドライバを削除したら解決したって人がいました。
https://forums.adobe.com/thread/1649008
投稿者: hashrock | 2015年3月20日 15:16
日時: 2015年3月20日 15:16
ここまで酷くはないですねー。これは酷い。
とりあえずレジストリいじってInstantGoを解除したら、クロック上げられるようになってイラレも実用範囲にできました!
投稿者: きたみ | 2015年3月21日 01:15
日時: 2015年3月21日 01:15