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昨日書いたランチはゴールではなくむしろ出発地点であり、本命はそこからさらに小一時間ほど田んぼ道をブルブル~と走った先にある睦沢町の歴史民俗資料館でした。
ここになにがあるのかというと、今月末まで刀剣の展示をやってるんですね。入館無料。
敗戦の折り、「武器は没収」ってことでGHQに接収された刀剣がたくさんあったらしいんです。多くは海に投棄されたり米国で好事家の手に渡ったりしたんですけど、後に一部返却されて、その中からこの町がいくつかもらい受けた刀がありますよと。
そのもらい受ける時の条件に「ちゃんと一般に対して展示してね」という条件があったみたいで、毎年町の予算からコツコツと研磨代を工面して、保管状態が酷くて錆だらけだった刀剣たちが見事蘇って一堂に会しておりますよ...という展示なのでした。
中に入ると「常設展示もありますよ」ということなのでまずはそちらから。好物は最後に食べる質です。
なんか睦沢町が農村としてどのような営みを行っていたかが、当時の道具とともに解説されていました。
この手の展示って、意外と町ごとにあるんですよね。大人になってから見ると、そういう地域に密着した小規模な展示が案外楽しかったりします。ツーリング中の寄り道にちょうどいい感じ。
そしていよいよ2Fにあるメインの展示を...と上がってみたら、そちらは残念ながら撮影禁止。
中に入ると、ガラスケースに21本の刀剣が整然と飾られていて、かつその1本1本に照明が当たるよう配置されてます。きちんと研がれた刀身が、この照明でぬらりと光るんですよ。見る位置を変えれば光る位置も変わります。舐めるように刀の束部分から切っ先まで視線を移していくと、光がそれを追うように輝いていくのがなんとも美しい。ちゃんと研がれた日本刀ってかっこいいなあ。
そんな具合に「ほお~」と惚れ惚れしてした目が、ある短刀の前で一点に釘付けになりました。
「村正」
説明書きにはそうあります。言わずと知れた妖刀村正です。あの「徳川家を祟る」とかいう伝説のやつ。
え?なにこれ、これすごいやつなんじゃないの?
びっくりして横に目をやると
「虎徹」
...これ新撰組で聞いたことやるやつやん。
他にも、「なんか聞いたことある気がする」という銘が彫られた刀剣がちらほらと。
田舎のちっこい無料展示だからと舐めてた。丁寧に飾られてるし、田舎だからこそ人がいなくてじっくりゆっくり見てられるし、それでこんな刀が拝めるなんて!すげえ!
もう大満足で出てきましたよね。
向かいの公園でもなんかイベントやってたので見に行ってみたら、その片隅で自衛隊の方が働く車を展示してました。
乗っても構わないということだったので、運転席に座ってハンドル握って「うっひゃー」とか「ほへー」とかあちこちの計器を見て感心することしきり。
さらにお隣の公民館には図書室があるみたいだったので覗いてみたら、「漫画喫茶?」って一瞬思っちゃうようなラインナップが。ジャンプコミックスが書棚4つ分ズラリと並んでました。久しぶりに幽遊白書の戸愚呂編が読めて面白かったです。
いやー、楽しいなあ睦沢町。
2017年5月23日 12:02に投稿されたエントリーのページです。
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