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KSR2完全復活のためには、キャブレターのメンテナンスは避けて通れない道。そう覚悟を決めて、いよいよキャブの分解清掃に臨むこととなりました。ツイッターで「意外とハードル高くないよ!」って教えてもらったから、きっとこんな僕でもできるはず!できる...よね。
メンテナンスと称していじってはバイクを不調にしてばかりだった超初心者時代の光景が脳裏をよぎりますが、バイク屋さんに持って行く選択肢はありません。だってこんなおもしろい経験、人に託したらもったいない。
ただその前に、まずは全体を洗車して、オイル混じりの泥でぐっちゃぐちゃのドロドロになってたチェーンスプロケまわりの清掃から入ることにします。これまで整備してて思ったんですけど、車体が汚いままだと仮にどこかからオイルやガソリンが漏れてても既存の汚れに紛れちゃって気づけないんですよね。
面倒だからワックスまではかける気なし。全体をざーっと洗って、さささっと拭き取って、そしたらそのまま洗車バケツの上に車体をよっこいしょと持ち上げる。センタースタンドがないので、どっかに乗せないとホイールをくるくる回せる状態にできないのです。
泥ダンゴのようになってた前スプロケカバーとチェーンカバーを外して、とりあえず前側のスプロケだけ綺麗にした状態がこちら。
引き続きチェーンと後スプロケとホイールまわりをごしごし磨きます。うひー汚い。パーツクリーナーがすごい勢いでなくなっていく...。
ところがねっとりしたオイル混じりの泥を落とすとチェーンもスプロケも案外綺麗。もっと錆びてるかと思ったのに。
どうやらヌルヌルの泥でコーティングされていたことが、逆にこいつを錆から守ってくれていたようです。
続いてはエアクリーナーエレメントの状態チェック。キャブレターをいじるのは吸気系がよろしくない状態にあると判断してのことなわけですから、そのもっと前に位置する空気取り入れ口はチェックしとくべきだろと思ったわけでありますよ。決して「できればキャブ以外が原因になっててあっさり解決するといいな」なんて後ろ向きの理由じゃないですよ?違いますよ?
こちらはほんのり灯油の臭いがただようしっとり綺麗な状態でした。購入時にボロボロだったから、ここは新品に換えておいた場所です。さすがにまだ劣化はしてなかったらしい。
じゃあいよいよキャブレターの分解に入ります。ガソリンタンクを外すのもすっかり慣れました。タンクを外して、キャブレターにつながってる線を引っこ抜いて、キャブレターを取り外した後のエアダクトとエンジン側の吸入口にはゴミが入らないように紙ウエスを詰めておきます。
そしたらキャブレター下側にあるネジを4本外して、フロート室と言われる部分をパカッと開いてやる。汚いんだろうなあ...ネットで見た画像だと緑青が浮いてたりタール状になったガソリンがべっとりこびりついてたりしたなあ...このバイクもフロントのブレーキキャリパー分解した時ひどい状態だったからきっとあれに近いんだろうなあ...。
...あれ?意外と綺麗。
ピンで留まってるフロートを外し、マイナスドライバーで真ん中に2本生えてる金色のパーツを外します。これが今回の目的であるメインジェットとスロージェットらしい。こいつらが詰まることで、うまく混合気を送れなくなっているはずなんですよね。
今回のエンストと低~中回転のボコつきはスロージェットが担当しているらしいので、詰まっているとしたらこいつのはず。そう思って眺めてみるも、部品の横には綺麗に穴が空いていて、詰まっている気配はありません。
うーんとしばらく眺めて考えこんで、メインジェットと何度か見比べてみる。頭の中で燃料がどんな風に流れていくか想像しながら考えると...あ、横に空いてる穴のことじゃないなと気付きました。
メインジェットを日にあてて縦方向に眺めてみると、ネジ先端部分に向けて光が抜けているのがわかります。じゃあスロージェットは?とすかしてみたところ、こっちは光が抜けてこない。これかー!
試しにキャブクリーナーを吹き付けてみたら、見事向こう側から髪の毛ほどの小さい穴に光が透過してくれるのが見えるようになりました!
せっかくなので、他の穴という穴、キャブの内部もキャブクリーナーを吹きまくって清掃をして、しばらく放置した後にパーツクリーナーを吹いて清掃完了。
ほんとはエアーを吹いて水気を完全に飛ばすらしいんですけど、エアコンプレッサーとか持ってないし、持ってると思ってたエアダスターも見当たらないので、お日さまの力とパーツクリーナーの速乾性にすべてを託します。
問題は、これを元の通りに組み付け直せるかなんですよね。戻したはいいけど、キャブレターからガソリンだだ漏れとか、エンジンいっさいかかりませんとかなったらどうしよう...とドキドキしながらバラしたのと逆の工程を辿って組み付ける。
おおー、なんかすっごく綺麗になった。足回りが綺麗になるとやっぱ印象違うなあ。
ドキドキしながらガソリンコックをONにする。漏れてくる気配なし。OK。
キルスイッチがONになっていることを確認して、ドキドキしながらキックしてみる。ブバーン!一発でかかりましたよ、やったあ!
アイドリングも安定していたので、そのまま街に乗り出してみたところ、まあ下から上まで回る回る。もちろん信号待ちでエンジンが止まったりもしません。こいつ、こんなに素直で乗りやすいバイクだったのか。
あんまり楽しいから30分ほど乗り回して、翌日もこれで出勤してみましたけど変わらずキック一発始動でめちゃくちゃ快調でした。完全復活です。
やればできるもんだなあ。まだいじりたいところはちらほら残っているんですが、とりあえず実用に足るところまで戻すフェーズはこれにて完了です。ひと通り終えた今となっては愛着がものすごいことになっているので、腐らせたまま処分しなくて本当に良かったと思うのでした。
近所のバイク屋さんに直送していたタイヤが届いたので、天気の良い日を選んでタイヤ交換に行ってきました。予定通りならこれでめでたくKSR2が完全復活となるはずです。
元々は前の持ち主がNSR用のオンロードタイヤを履かせていたのですが、ダート用にしたかったので今回はフロントにBRIDGESTONE の MOLAS ML50 110/80-12を。
リヤには同じBRIDGESTONE の MOLAS ML90 120/80-12を履かせました。
派手にボコボコしたタイヤパターンが頼もしいです。考えてみたら中古で買った時のタイヤのままで過ごしてきていたので、まともな新品タイヤを履いたのはこれが初めて。そう考えると完全復活を超えて過去最高の仕上がりになりつつあると言えなくもない。
ただ残念なことに、バイク屋まで自走して行った様子では、本調子...とは言いづらい状態でした。まず信号待ちなどアクセルオフで停車した時に、回転が落ちきると同時にプスンとエンジンがストールしてしまう。そんでもって、低回転から中回転あたりがどうもボコつくというか、滑らかに吹けてくれません。高回転域は元気なんですけどね。
そしていったんエンジンが止まると、その時の機嫌によって何度キックしてもかからない時がある。
中古で買った時からこんなもんだった気もいたしますが、それから今に至る間に知識も増えて、この症状はキャブレターだよなー中が詰まってるなきっとーぐらいはわかるようになってます。
どうも完全復活を謳うには、キャブレターの分解清掃から逃れることはできなさそうです。
キャブの分解かあ、やったことないけどできるかなあ...。
普段釣りに持って行くのはパックロッドという伸縮式の釣り竿なので、さほど嵩張るものでもなくリュックにぽいと入っちゃうサイズなのですが、できれば「ここは釣れない!移動だ!」となった時には、気安く仕掛けを付けたまま移動できて欲しいものです。それもワンタッチで付け外しできて欲しい。
となると欠かせないのがロッドホルダー。ちょうど以前MOTO GUZZI V7の方にその条件を満たすロッドホルダーを付けていたので、KSR2でもそれを共用することにしました。RAMマウントだから、根元のボールさえ設置しておけばどっちのバイクにも付け外しできるようになるんですよね。
そんなわけで、ロッドホルダー用の1.5インチボールのベースパーツはAmazonから購入しまして、残りの使えそうな金具を近所のホームセンターに行って調達して来ることに。
KSR2には元からキャリアと安物ボックスがつけてあるので、そのへんの柱にボールを固定してあげれば良いわけですよ。どこがいいかなーとあわせてみた感じ、キャリアの後ろ側の柱部分がちょうど使えそうです。
狭くてギリギリでしたけど、なんとかウインカーや車体に金具が接触しないよう隙間を空けて取り付けることができました。うん、いい感じ。
さっそくロッドホルダーを取り付けてみる。これ、ほんとはボートの上でロッドを固定するためのものだと思うんですけどね。
ホルダーも付いたことだし、リヤのボックスを元通りに戻します。クーラーボックスと仕掛け一式はここに入る予定。
当初はクーラーボックスが中でひっくり返らないように、定位置を決める金具と固定するバンドが必要かと思ってたんですが、ボックスを取り外した時にクーラーボックスを中に入れて激しく降ってみてもひっくり返る気配がありませんでした。どうもボックス内の高さがちょうどクーラーボックス分の高さぐらいしかないようで、フタを閉じれば自動的にひっくり返りようがない状態におさまってくれているようです。
そんな感じで、じゃーん、完成!
自賠責保険と任意保険も加入済みになったので、あとは本当にタイヤを換えるだけ。それもこの週末には終わるでしょうから、来週のどこかで釣りに出動させることができるといいなあ。
対策レギュレーターキットを販売してくれてる人のサイトでは、アーシング用のケーブルも販売していたので、今回購入時にあわせて注文しておきました。アーシングって、今ひとつ効果が怪しいところがあるんですけど、KSR2に関しては皆さんべた褒めされてるんですよね。
しょぼい電気まわりだけに、少しでもその通り道を改善しておくのは効果が大きいのかもしれません。
なので引き続きその配線へと移ります。
これも基本的にはケーブルに添えてくれてる説明書に従うだけ。ただし、部品名で「ここにつけろ」と書かれている説明書なので、「その部品はどれだ?」となることも多く、実際に施工された方がWebに載っけている作業写真がとても参考になりました。なので自分も作業記録を残しておくのです。
まずはイグニッションコイルの後ろ側ボルトに色のついたケーブルの大元とクリアケーブルを留めます。色ケーブルの短い方はエンジンを吊ってあるボルトに留め、クリアケーブルの方はバッテリーのマイナス端子から伸びている線に割り込ませます。
色ケーブルの長い方は車体反対側へまわして、エンジンカバーのボルトに留める。線が垂れ下がらないように、そのへんの配線にええ感じで結束しておきます。
さすがに出来合い品だけあって、たったこれだけでアーシング作業は完了。これでガソリンタンクを外しておく必要はなくなったので、タンクを戻してエンジンをかけてみました。
そしたらこれが、「あ、ほんとだ全然ちがう」って瞬時に思うくらい変化しててびっくりで。
アクセルをあおった時の回転のつきが違うというか、えらく軽快にふけるようになりました。これはお手軽カスタマイズなわりに効果がでかいので、皆さんべた褒めされるのも納得の結果です。やって良かった。
次はテールランプの交換。
基本的にバッテリーがあがった状態でも、エンジンかけてしまえば普通に動いて欲しいんですよね。今は消費電力が発電能力を超えてしまっている状態なので、ひとつずつ省電力化を進めることでトータルの消費電力を発電能力内におさめたいのです。
そんなわけで、お手軽なところからLEDランプに換えちゃうことに。
まあ、ここはバルブの付け替えだけなので何てこともなく。通常の点灯状態がちょっと弱いかな...という印象はありますが、ブレーキ踏んだらしっかり光るからOKでしょう。いずれウインカーも同様にLED化しちゃいたいとこですが、そうするとウインカーリレーまで換えなきゃいけないので、それはまたの機会に先送り。互換性チェックするのめんどくさくて。
このKSR2は個人売買で買った時からチャンバーがサビサビで穴が空いてました。それで適当な中古品をヤフオクで買って付け替えたんですけども、その時めんどくさがってガスケットを交換しなかったもんだから、高回転までまわすと「ビビーン」と甲高い音がして接合部分から排気漏れするようになっていました。
排気漏れすると露骨にパワーダウンするんですよね。なのでそれもちゃんとすることに。
この作業用にAmazonでガスケットを購入しておいたんですけど、いざ道具箱を開けてみたら純正パーツのガスケットが出てきました。ああ、いつかやろうと思って買っておいたんだな、かつての俺よ...。せっかくだから、今回はこっちの純正ガスケットを使うことにします。
チャンバーを外して古いのと比べたらガスケットの厚みが全然ちがう。そりゃ漏れるわ。
ガスケットを新しいものに替えてチャンバーを元通り組み直し、試運転をしようと思ったら今度はエンジンがかからない。何度キックしても点火してくんない。あれれ?
プラグを外してみたら、カブリまくってべったり黒くなってました。さっきから何度もエンジンをかけてはすぐ切るっていうのを繰り返してたからなあ。
端子部分を清掃して戻そうと思いましたけど、これも同じく「いつか換えよう」と買い置いてあるイリジウムプラグがあったはずなので、ちょうどいいやとそっちに交換してしまうことにしました。そしたらキック一発でブビーン!とかかってとりあえずチャンバーまわりも問題なし。
とはいえ、チャンバーについては高回転までまわしてどうかってとこなので、実際に走ってみないと何ともいえません。今は復活させると決めてナンバーをつけただけの状態なので、保険まわりをちゃんとするまでは公道に乗り出せないんですよね。
ひとまず気になっていたところはすべて完了したので、あとは保険まわりをちゃんとして、近くのショップでタイヤを新品交換してもらったら完全復活です。
完全復活と言いながら、エンジンのかかりが悪い時があるのは、どうもキャブレターまで一度清掃してやんなきゃいけないんじゃないかって気もするんですけど...そこはちょっとまだハードルが高いから保留。そういやタンクに入ってるガソリン何年前のだろ。少なくとも3年は経ってる気がする。そのへんも原因かもしれないなあ...というか、よく腐ってないなこのガソリン。
KSR2に積んであるバッテリーは12Vなわけですけど、バイクの方で電圧制御をしていないために、エンジン回転数が上がると平気で18Vとかの高電圧がバッテリーに流れ込みます。当然それがそのままウインカーやテールランプに流れ込んだらまとめてお亡くなりになるんでしょうが、バッテリーが身を挺してこの電圧を受け止めてくれるため、その先には12Vしか流れなくなって皆がお亡くなりになるのを防いでくれてます。
その代わりに、酷使されたバッテリーさんはすぐお亡くなりになる。KSR2の持病です。
セルスイッチがなくて、キックでエンジンをかける車両なので、バッテリーが死んでもエンジンはかかります。ただ、そんな高電圧を吐き出すくせに、発電能力自体はプアーなんですよね。だから信号待ちで止まってアイドリング状態になると、ウインカーを明滅させる電力が足りなくなって、「びー......」というか細い音とともに、うすーく点いたままになる。明らかに整備不良で切符きられちゃうレベル。
KSR2を一度乗らなくなるとなんでそのまま放置になるかというと、そういうのがめんどくさかったからです。
そんなわけで、まずやるべきは電圧制御をちゃんとしてくれる車両にすること。そこを担当するのが「レギュレーター」という部品というわけなのです。
今はいい時代で、そういう対策部品を作って販売してくれてる方がいるんですよね~。自分で何か考えるよりも、これなら買った方が早いし確実だわということでまとめて買っちゃいました。
そうして届いたのがこちらのパーツ。今の世代の新しめなKawasaki純正部品を流用して作ってあるものなので、出どころの怪しい部品的な怖さはありません。
説明書がついているので、KSR2の左右のシュラウド(外装パーツ)とガソリンタンクを外して、指示通りに古いレギュレーターを外します。
2つ並べてみるとパーツのやる気度合いが全然違う。元からついてた方はえらくしょぼいな...。
新しいレギュレーターの設置スペースを空けるために、車両左側向きで付いているホーンを外して右側向きにして留め直します。その後、新しいレギュレーターに旧レギュレーターから伸びてた黒い線と付属配線を共締めする。
ところでメインハーネスに束ねられてる線を見てたら、1本にょろんと相手のいないギボシ端子が出てきたんですけど、これなんだろう...。
わかんないからテープでくるんで絶縁だけしておくことにしよう。
気を取り直して次。オイルタンク後方あたりの4ピンカプラを探し、レギュレーターにつないだ配線をそこに割り込ませます。これで配線終了
KSR2は開放型バッテリーを使う古いタイプのバイクなんですけど、この新しいレギュレーターなら今どきのMFバッテリーを使うことができるようになります。今回あわせて買っておいたので、古いバッテリーをそれに入れ替えておきました。
これでメインスイッチをONにしてニュートラルランプが点けばOKなんですけど...どきどき。
ところが点かない。
いや、正確にはいったん点いたんですけど、試しにウインカーを作動させてみたらプチンと消えてそのままうんともすんとも言わなくなりました。えー。
ヒューズが飛んじゃったかなと見てみるも切れてない。
じゃあなんだろう、どっか配線がぶち切れちゃった?仕方がないのでいったん仕事場に走ってテスターを取ってきました。ところがこのテスターが電池切れで動かない。がっでむ。
新しい電池に入れ替えてまずはバッテリーの電圧を測ってみる。24V?嘘でしょ?
ガソリンタンクをつないでエンジンをかけて発電状態を見てみる。テスターに表示される数値は19V。いやいやいや今は電圧制御されてるはずですのに何ですのん。
わっけわかんねーなーとなってこの日はここでタイムアップ。雨が降り始めてしまったので、急いで片付けて撤収です。
納得いかないので家の中でテスターを片っ端から電池に押し当てて色々電圧を測ってみて出た結論は...「このテスターに新しいと思って入れた電池が死にかけてる」でした。何だよもうふざけんなよもう!もう!
信頼性を取り戻したテスター片手にさて翌日。バッテリー電圧を測るとちゃんと13Vと出るのを確認し、そこからひとつずつ接続する線を増やして電圧の推移を確認して行きました。
犯人は、ヒューズボックスから伸びている配線。こいつを通すと電圧が途端に8Vまで落ちちゃう。そりゃニュートラルランプ点かないわけだ。
どうも断線してるわけではない様子なので、薄汚れた端子部分が諸悪の根源なんでしょう。ヤスリで端子を磨いた上で、ギボシ端子がしっかり噛み合うようメス側を少しかしめてから接続し直すと、この配線をはさんでも電圧が降下せず13Vを示すようになりました。
ってことは、これでバッチリランプが点くようになってるはず。そう思ってメインスイッチをONにすると煌々と輝くランプたち。ウインカーを作動させても前のように消灯することもありません。カッチンカッチンとちゃんと作動してくれます。
やった!
ふたたびガソリンタンクを戻してエンジンをかけ、テスターをバッテリー近くの配線に突っ込んだままエンジンをふかします。そもそもの目的は電圧制御がちゃんとできてくれていることなので、それを確認しないとOKにならないのです。
そこそこ回転を上げてみてもテスターの数値は14.5Vあたりを示したまま。ばんざーい。
一番の持病が解消された瞬間です。超うれしい。
ただ、「バッテリーが死んじゃったらウインカーすらまともに動かせない」というのは、またちょっと別問題で発電能力がヘボすぎるが故なので、ここも対策しときたいところです。
そんなわけで、作業はアーシングとテールランプ交換へと進むのでした。
うちのメインバイクであるMOTO GUZZI V7はとても優秀で、750ccパワー(というにはちょっとしょぼいんですけど)を生かして小気味良く加速してくれるわりに車体は400ccクラス並に軽く、自分程度の腕前でもさほど緊張感なく細道や河川敷でも乗り入れて行ける扱いやすさを持っています。そのあおりを食ったのがサブバイクであるKSR2。CB1300SFに乗っていた頃にはメインとサブですみ分けていたはずの用途を全部V7がかっさらっていっちゃったもんだから、前にも増して全然乗らなくなってしまって「もう処分するか」とナンバーも外して廃車手続を済ませ、庭の片隅でずっとカバーをかけられたままになっていました。
中古バイク屋に持ち込んでも年式からいって二束三文でしょうから、個人売買で処分するつもりでいました。ヤフオクとか。
でも考えてみたら、廃車証には僕の住所氏名がバッチリ記載されているわけですよ。
ってことは、99%ないことだとは思いますけど、買い手がもし僕のことを知っている人だったりしたら、住所氏名ヤフオクIDまでがすべて紐付いてバレてしまうわけです。たった1%の可能性とはいえ、そのリスクを背負うほどの売値になるとも思えない。
そんなこんなで、知り合いで欲しいという人がいればちょうどいいけどと寝かせ続けた結果が今でして、このまま鉄くずになるまで腐らせるのも勿体ないし、かといって中古バイク屋に二束三文で持って行かれるのも勿体ない。
考えてみれば、近場のテナガエビ釣りやハゼ釣りに出かける時は、V7でも行けるんだけど最適かといえばそうじゃないわけです。V7では未舗装路もOKとはいえ「道」以外の場所は走りたくないし、雨上がりの河川敷に広がる深さのわからない汚泥や水たまりに突っ込んでいく気も起きません。その点KSR2なら、藪の中だろうが泥の中だろうが道なき道の急斜面だろうが突っ込んで行けちゃうわけで(最悪両足で漕いで進めばいいから)、長距離の遠征でなければ最適なのは多分こっち。
あれ?じゃあ下手に処分するよりも、近場の釣り専用マシン仕様にしちゃうのはアリかも。
そう思い直して1年振りにエンジンをかけてみたところ、これがキック一発でブバーンと元気よくかかるんだから驚いた。なにお前、待ってたの?って思っちゃうわけですよ。
こうなると情が湧いてきて処分することもできません。しょうがないので腰を据えて、色々不満に思えていた箇所を修理&カスタマイズして、快適釣りマシン号に生まれ変わらせることに決めました。
まずはレギュレーターの交換からかなあ。
そんなわけで、ここのところ週末になるとコツコツこいつをいじってます。
とはいえ、ひとまずちゃんと走るようになったので、なんだかんだ着々と整備できてんじゃんとうれしくなってたり。
ブレーキホースについては、またまとまった時間が取れる時にでも、定番のステンメッシュへと交換してやるつもりです。
いわゆるドロドロ血ってやつですよ。血栓にならない方がおかしいだろレベル。
しかしサクサクとバラしていってますけど、元に戻せる確証はあんましなかったりするので(ブレーキパッド交換ぐらいしかやったことない)、「復活計画」が「臨終計画」にならないことを祈るばかりです。
というわけで、「前ブレーキが使えないよードラえも~ん」ってところからやり直しです。
そりゃ、こういう理由でもないと、ブレーキフルードが空になってたりしないよなあ...。
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