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 クリーンインストールするのをめんどくさがっていたせいで、Adobe Illustratorでの操作に原因不明のひっかかりが出たり、各アプリケーションが窓の位置を全然記憶してくれなくなったりと、どうも怪しい動作満載になっていたメインパソコンを新しく作りなおすことにしました。

 そんなわけで、AmazonとかYahooショッピングとか米Amazonとか、安いところを見繕ってあちこちに注文したのが1月のこと。2月に入ってから、ようやくそれらのパーツが全部そろってくれました。

 今の時期は、高止まりしていたIntelの新しいCPUも値段がこなれてきてるし、SSDやメモリなんかも一時に比べて随分安くなっていて助かります。

 CPUはIntel Corei7-9700K、メモリはCORSAIRのDDR4-2666MHz 16GB 2枚のセット品、OSインストール用のSSDはSamsung 970 PRO 512GB、マザーボードはGIGABYTE Z390 AORUS PRO WiFiという構成です。マザーボードは無線LAN搭載品が良かったんですけど、それで適度な値段と品質で...と考えると国内には良い候補がなく、米Amazonから個人輸入することにしました。あとSSDもあっちの方が断然安かったのでこれも個人輸入で買ってます。

 ウン年ぶりの自作は勝手の違うことばかりで、えーっとこれどうだっけかとか何これこんな端子知らないとかきゃいきゃい騒ぎつつ小一時間。
 完成した新しいパソコンは、今どきの製品らしく机の下でビカビカと下品に光を放っています。

 朝出勤してきた時とかに覗き込まなくても電源の状態が把握できるから、光ってること自体には肯定的なんだけど...

 いちいちこういう中二病臭いものを光らせるセンスはちょっと...。

 久しぶりに組んでみたらめちゃくちゃめんどくさく感じたので、「ああこういうのを楽しめたのも若い頃の特権であったか」なんてしみじみしていたら、余りのパーツで組んでみたLinuxサーバが妙に楽しくて仕方ありません。どうも昔の構造が単純なやつの方が楽しめるノスタルジックおじさんになっているみたいです。

 そんなわけで、新調したWindows10マシンの設定もそっちのけで、Ubuntuを入れてみたへぼパソコンの方をずっとさわってたり。すごく楽しい。

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 WindowsパソコンでiTunesを使っていると、なぜかその起動にかなり待たされるようになるというのは、定番の現象です。かなりというのは、本当に「かなり」で、アプリケーションアイコンをダブルクリックしてから分単位とかで待たされる。対処法はiTunesの再インストールと、それにともなうライブラリの再構築とかそんな感じ。

 どうせまた今回もそれだろう。でもライブラリ再構築するの嫌だな。なんか方法ないかな。

 そんな風に構えていたんですが、どうも今回のは違う様子です。いくら待ってみても起動する気配がありません。しかも「あれー?」と思ってiTunesのアイコンをダブルクリックすると、その押した分だけタスクマネージャ上にiTunesのプロセスが増えていきます。画面は一切出てこないのに。

 そんなわけでGoogle先生にお伺いをたててみたところ、次のページがヒットしました。
 → 『Windows10でiTunesが起動できない...再び』(by のまひ親父のメモ)

 このページによると、どうもWindowsのタスクトレイに常駐しているBTTray.exeが悪さをしているようです。Bluetoothのデバイス管理をしている常駐プログラムですね。試しに終了させてからiTunesを起動してみると...。
 ほんとだ!開いた!

 確かこのプログラムは、今使っているWIDCOMM製のBluetoothチップ搭載アダプタのために、後から自分で専用ドライバを入れたことで常駐するようになったはず。もともと念のために入れたもので、あまりその必要性を感じてはいなかったのでさっくりアンインストール。アダプタのドライバはWindows10が標準で用意しているGeneric Bluetooth Adapterに入れ替えました。

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 この状態ならパソコンを再起動してみても、タスクトレイにBluetoothアイコンは出てきません。iTunesも問題なくさくさくと起動します。
 おかげで、無事iPad Proをつないで中身をiOS11にアップデートさせることができました。良かった良かった。

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お借りしたのは、クロックが3.6GHzまでブーストするというCore i7-7Y54を搭載し、13.3インチの画面に解像度3,200×1,800という超絶綺麗な画面を搭載したXPS 13 2-in-1。2-in-1が示す通り、ノートPCとしてだけではなく、画面を360度回転させてキーボード背面側に回すことで、タブレットとしての役割も兼ねることができるマシンです。

当然のようにペンデバイス対応。しかもワコム製。ただし従来の電磁誘導方式(EMR)ではなくて、後発のNTrig製と同じ静電結合方式(AES)になります。
AES方式のワコムペンを使うのはこれがはじめてなんですけど、従来のEMR方式が「ノイズによって精度が落ちたり画面端では大きくずれるために、ノートPCなど画面の小さいディスプレイ採用機では中央付近のごく小さい範囲しか実用にならない」という欠点を抱きがちだったことを考えると、こういう2in1形態では画面全域でピタリと精度のあいやすいAES方式は向いているのかもしれません。

ってことで、とにもかくにもペンを試してみたり。画面全域に定規を使って格子を書いてみる。
まずはペン先に対してカーソルが若干左側に食い込んでしまう傾向があったので、コントロールパネルを開いて位置調整を行いました。その上で、クリップスタジオペイントを使って、画面全体に表示させたキャンバスに、手ぶれ補正オフにしたペン先で書いてます。

おお、素晴らしい。Cintiqなどのプロ系を除くEMR方式採用機だと、格子を書いただけでも「ああ、ここにノイズ源があるのね」と透けて見えるような歪みが出たりするもんですが、そういう傾向は欠片もありません。実際、書いてる最中に「ペン先からずれる」という感覚もなし。

ただ、若干ホバーカーソルの追随が遅いという印象があります。NTrig製のものとは異なりホバー状態から画面接地時への切り替わりでカーソルが瞬時に移動するようなチグハグさはないので、そういう意味ではかなりマシですが(あっちも最新だと違うのかもしれませんが)、ワコムのCintiqやAppleのiPad Pro & Apple Pencil相手だと超えられない壁があるという印象は否めません。

続いて斜め線を書いてみる。シャシャシャッと。

画面の端から書くためにいったん画面内でペンを認識させてから外側に引っ張ってって画面外から折り返して書く...なんてことをしているので、画面上部は描画が荒れています。そこは見なかったことにしてください。

うん、綺麗に書けてます。

続いてはVAIO Z(NTrig採用)の時にも辟易とした「ゆっくり斜め線を書いてみたらどうなるか」テスト。同じく定規で、今度はゆっくりと斜めの線を書いてみます。

ああ...ワコム製でもAESだとやっぱりこうなるのか。

拡大してみると一目瞭然。線がブレてます。NTrig同様、どうもこのAESという方式では、ペン先をゆっくり動かした時に、画面上の位置検出グリッドへとカーソルが引き寄せられてこういったブレが生じやすいみたいなんですよね。吸着現象とかいうらしいんですけど。

うーん、苦しいなあ。ホバーカーソルの追随が遅いので、ついペンを動かす手もそれに引きずられて遅くなってしまいます。するとペンの動きが遅いせいで吸着現象が発生。このようなガタガタした描線になってしまいます。

せめてもうちょっとキビキビ書けると違うんだけど。

そう思ってワコムの feel IT technologies 用ドライバをダメ元で入れてみましたら...化けた。カーソルの追随速度が全然違う。キビキビ書ける。
その代わり今度はカーソル位置が今ひとつペン先にあってくれなくなりました。これは仕方ないのかなあ。

この状態で、クリップスタジオペイントやIllustratorを使っての作業にどこまで使えるかボチボチと試してみたいと思います。

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というわけで、昨日書いた記事の続き。東芝製の外付けHDD (CANVIO HD-ED50TK)を2個買ってきて、バラして出して戻して再利用するんですよという計画の実施編です。

ケースをバラす小道具には色んなものが考えられますけど、「細くて薄くて頑丈」だからといってマイナスドライバでこじってしまうとケースが傷だらけになり再利用が厳しくなってしまいます。
ここはケースと同じプラスチックで出来てる内装はがしさんにご登場いただきましょう。カー用品店なんかに行くと良く売ってます。高いものじゃないので、1本持ってると色々使えて便利ですよ。

では外付けHDDの合わせ目っぽいところにこいつを突っ込んでみましょう。ぐりぐり。

ぱっと見では合わせ目がわからないくらい綺麗にはまってるケースなんですけど、少し力を入れて押し込むと隙間が空いて「ここかー」とはっきりわかりました。

そのまま軽く突っ込んで内装はがしをゆっくり左右に回転させて爪のひっかかり具合を確認します。
「ぱきっ」という感触がきたらそこの爪がはずれた証拠なので横にずらしてまたぐりぐり。

ある程度の力を入れても外れないようならそこはまだ外す順番じゃないんだと受け止めて、突っ込みやすいとこから順にぐりぐりしていきます。特にケース正面側に関してはあまり突っ込むべきじゃないみたい。
排気スリットが空いてある方の側面と後面をぐりぐり開いていけば4面のうちの2面を外して上に開いてくるので、残りの2面はそうなってから上や前後左右にずらしてやると「ぱきり」という音とともに外れてくれます。

やったー、中のHDDさんとご対面。

中身はMD04ACA500という型番のモデルでした。

7200回転 SATA600規格のもので、だいたいGB単価が3円ちょい。これが8千円台で手に入ったとすれば、約半値でゲットできたことになります。

このHDDとガワとなるケースは特に何かで留まっているわけじゃありません。そのまま取り出せます。

こんな風に3つに分かれました。

続いてはHDDにくっついてる余計なものを取っ払いにかかります。まずは横についてるネジを4本外しましょう。

続いては裏に留めてあるネジを2本。これでHDD周囲を包む鉄パーツが取り外せます。

HDD本体には基板がささってます。

これは単にSATAポートと電源ポートにささって留まってるだけなので、普通に引っこ抜いてやれば良し。

というわけでこうなりました。無事HDDさんの取り出し完了。後はこれをパソコン本体に内蔵してやるだけです。

HDDを流用するってだけならここで作業終了。良かった良かった。

...と、ここまでは言うならば最低限のノルマ。成功と言うためには、さらに続けて空になったケースが流用できなきゃいけません。
ってなわけで、バラしたケースの残骸を見てみる。うーん、ちょっと爪が折れちゃってるかな?

赤く丸したところが、「もげている」とは言わないまでもかなり危ない状態にまでちぎれかけてますね。でもよーく見てみたらこの爪、かえしが付いてないんですよ。あれ?ってことは爪じゃないんじゃねこれ。

そのままぐるりと中の構造を見て行くと、「僕が爪です」と主張するかえしの部分があちこちに見つかりました。

噛み合う側のケースをあわせてみると、確かにその爪と嵌合するよう開口部分が設けられています。

どうもさっきの「折れたと思った爪」の部分は、ケースを噛み合わせた時にずれなくさせるためのガイドというか、簡単に爪が外れないようにするための抑えの役割をしてるっぽい。

じゃあ、元通りケースをパチンとはめ込むのには問題ないな!

そのように判断したので、今度は逆にパソコン本体から不要になる予定のHDDを引っこ抜いてくる。

こちら、この度不要になりました2TBさんです。また東芝ですね。どんだけ東芝好きなのよって話ですね。

さっきまでと逆の手順でテキパキ組み立ててケースの中におさまっていただきました。

フタを閉めてから「あれ?動かない」ってなると困るので、この状態でいったんパソコンに接続して動作チェック。

USB3.0接続で無事認識して、そこそこ想定通りの速度も出ている様子です。

そんではフタをして、今後は録画用外付けHDDさんとして余生を過ごしていただきましょう。
同じようにして500GBの余りHDDも組み上げたので、自宅へ持ち帰った時にどっちがどっち用かわかんなくなって困らないように、テープを貼って中の容量をメモ書きしておきます。実に繊細な仕事っぷり。

フタをした時の衝撃でへんなことになってないか、あらためてパソコンと接続チェック。

周囲はツヤツヤの鏡面仕上げになってるんですけど、そこも含めてどこにもいっさい傷なんてありません。
意外と簡単で涙目にならずに済みました。良かった良かった。

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うちは不思議とHDDがあまり壊れません。なので高速なSSDに買い換えたり足りなくなった容量を継ぎ足したりしていると、つい中途半端なディスクがパソコンの中に溢れかえっていくことになりがちです。
そんな中、昨年珍しく4TBのHDDが壊れやがりまして。それでも押し入れに余らせていたのを追加したら何とか間に合ってはいたんですけども、どうしてもディスクが細切れになる分、使い勝手は落ちていました。仕事も一段落したしそろそろスッキリさせたいなーと思って、「4TBクラスのものを2台買って、それをミラーリングさせて安全性を保ちつつ、データディスクをそこ1個にまとめたい」なんて考えてたんですね。

それで、なんか特価品が出てきたら実行に移そう...と思って心の保留箱に放り込んでおいたわけです。

そしたら先日、ポイントがざくざくたまるのでよく利用しているJust MyShopで東芝製の5TB HDDが特価になって出てきた。額面自体は普通の安さなんだけど、ポイント値引きでそっから5,000円減額できて、さらにポイントが12,000円以上つくとか増量しまくってるので、差引で考えると実質8千円台で買えてしまうという超お値打ち品。

東芝のこれだと確か中身は7200回転の高速なやつが入っていたはず...。

ってことで買っちゃいました。2台。

前述のようなことをやりたいので、もちろん外付けに用はなくて、ケースをバラして中のHDDを取り出すつもりです。それだと保証がなくなるから、本当はあまり得とは言えないんですよね。でもこの値段だったらアリかも...ってのと、実はもうひとつやりたいことがあったのです。

iPadProに自宅からリモート送信してるテレビチューナーが1個ありまして、これにHDDつなげて録画できるようにしたいなって思ってたんですよ。あまり多用はしないから一時的に使える程度のサイズがあればいい。あとリビングのテレビも同じく録画できるようにしたい。こっちはそれなりのサイズが欲しい。そう思ってたんですよね。
今回ディスクを整理して余ることになるやつらを流用すれば、ちょうど2台分それができちゃうやん...と。
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分解の手順についてはこちらに先駆者の方が記録を残してくれていました。ありがたい!!

 → HDDの分解・データ復旧方法 東芝 CANVIO HD-EA/EB/EDシリーズ

「(分解の)難易度は5(5段階で1が最も簡単、5が最も難しい)」「ツメを壊さずに分解することは不可能」という記述が非常に気になりますけど、分解写真見る限りは多分大丈夫、なんとかなるはず。再利用もきっとできるできる。

とか気楽に構えて、いざ分解に取りかかることにしたのでした。
(後編につづく)

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先日Bluetoothキーボードを買いまして。キースイッチに定評のあるパーツを使って、タッチのすぐれた英語配列キーボード。待ちに待った品でさっそく食いついたんですけど、どうもチャタリングやキーが押しっぱなしになる現象が多発して様子見を続ける羽目に陥っています。

このキーボードについては多分また詳しく書くと思うんですけど、要はそこで「Bluetoothと無線LANの混線」についてあれやこれやと対処し続けてたわけですよ。で、ふと気付いたのが上のイラスト。

数年前まで自宅に仕事場を設けていたので、宅内の無線LAN環境はそこを中心として組まれていました。
そうすると、対角線上で一番遠い部屋となる1Fの和室がどうも電波の入りが悪いんですよね。まあ、あんまり使う部屋じゃないしいいか...と見ないふりをしてるんですけど、たまにテレビやゲーム機なんかを和室でネットにつなぎたくなることがあるのです。つい先日もそんなことがありまして。できれば和室に置いたテレビにChromecastをつなぎたい...。

もちろん、最初の頃にいろいろ対処も考えました。まずまっさきにやったのが中継機を置くこと。
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電波を増幅してつなぎやすくするのが中継機ですから、なるべく電波が減衰する前に置いた方がいいかなと思ってリビングに置いたところ、リビングで無線LANが混信してしまってとんでもないことに。アクセスポイントは掴んで無線LANはつながってることになるんだけども、いざ通信しようとしてもパケットが流れてこない。どうも1Fに置いた中継機と2Fに置いてるアクセスポイントを区別できてない様子で、両方の電波が強く重なるところだと全然まともに通信できやしない。

一番利用するリビングでこれは困ります。

よく考えたら、家を建てる時にLAN配線は各部屋に張り巡らせておいたんです。だから中継させるんじゃなくて、そもそもアクセスポイントを複数置いてやって、それぞれの間をローミング(自動的に接続を切り替える)してくれればそれが一番じゃないの?と気づき、1Fのアクセスポイントを中継機ではなくアクセスポイントとして働かせてみるもこれも同じ結末に。
どうも電波が重なってる部分がうまくいきません。

...てところでめんどくさくなって放置してたんですよ。まったく別のSSIDを設定してやれば普通に動くので、それでしばらく稼働させてたんだけど、なんか美しくないよなーってことで片付けちゃった。どうせそんなに要求度高くないしって。

これが数年ほど前のこと。

で、話は冒頭の「ふとひらめいて」に戻るわけです。「Bluetoothと無線LANの混信かー、明確に互いのチャネルが切り分けられれば回避できそうだけどなー、Bluetoothってそんなことできたっけー」と考えてて「あっ!」と。

電波が強く重なるとこで混信してたのって、チャネルが隣接しすぎてたとかじゃね?と。

思いついたら即実践ってことで、帰宅したらすぐさま昔使ってた中継機をひっぱり出してきて、SSIDとチャネル番号を見直して設置してみました。
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リビングでの混信は皆無。和室に移動しても特に大きく回線速度が落ちるようなことはありません。
和室のテレビにChromecastをつないでみたところ、これもスムーズにネットを掴んでdTVのビデオ配信も実に高画質。一見同じSSIDにつながってるんだけど、リビングに移動して中継機の状況を見ると1台だけ子機がぶら下がってます。これが多分Chromecastなんでしょう。

考えてみたら当たり前なんだけど、「ローミングさせる時は同一SSIDを指定する」までしか認識してなくて「チャネルを離す」という意識はありませんでした。というか、そもそも無線LANのチャネルは5チャネル以上離して設置するのがローミングの有無に関わらずセオリーだったみたい。

もう隣近所からの漏れ電波で溢れかえってて、空きチャネル探すなんて無理とか思ってたから、余計にその点が頭から抜け落ちてたんだなあ。

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2Dソフトの動作にグラフィックボードの性能は(すでに十分過ぎて)影響を及ぼさない。今となっては過去の常識になりつつあるのがこのお約束です。
特に自分が一番利用しているAdobe Illustratorというソフトでは、2014年度版からGPUによるレンダリング機能が採用されて、以降2015、2017とブラッシュアップが進められている...みたいです。

みたいというのも、自分のパソコンに挿さってるグラフィックボードは非力過ぎて、今ひとつこれが体感できないからなんですよね。
毎年毎年「パフォーマンスアップしました!」的なことがうたわれてるんだけど、どうにもうちではそれより前のCS6とか使って作業した方が快適なんですよ。

ここで用いられているのが「NV Path Rendering」というテクノロジ。グラフィックチップメーカーであるNVidiaが推し進めているものです。

実は今月Adobeのサブスクリプション年間契約が更新期限なもんで、これを継続するかどうか悩んでまして。なんせ一番自分にとって最も重要なIllustratorは昔々のサブスクリプション契約に切り替わる前のバージョンの方が快適だし、今後もそれが変わるようには思えない。なのに毎月5千円も払って継続するか...いやしないよな。

ただその結論を出す前に、一度は最新のボードで最新のIllustratorの挙動を確かめてみたいとは思っていたのです。
どうせ液タブやメインディスプレイにも4K解像度の波が押し寄せてきてるから、今使っているグラフィックボードだと早晩物足りなくなるのは確実。ならここで買い替えても無駄はないだろと。

そしたらちょうど狙ってたグレードの品が安売りされてたので、えいとネットでポチりました。購入したのはMSIの『GEFORCE GTX1060 ARMOR 6G OCV1』という品。27,800円でした。

さっそくメインマシンのフタを開けて、これまで使っていたものを引っこ抜きます。並べてみたらサイズが違いすぎて笑えてくる。

「でかいなあ...」と思ったものの、筐体はそれ以上にでかくてあっさり飲み込んでくれました。ぜんぜん余裕。

ただ、SATAのポートとはうっすら干渉しちゃってますね。これ、縦に挿すタイプのポートだったらアウトだったなあ。

でっかいファンが2個くっついてますけど、普段はゆるゆる回ってるだけだし、アイドリング時などの低音時には停止するセミファンレス仕様なので、見た目のゴツさに反して使用中は実に存在感がないです。すんごく静か。

で、肝心のIllustratorはというと...。
速くは...なってるのか...な?
速いは速いんですよ、画面のパンとかズームインアウト時に、最初にちょこっとひっかかる感じだったのがなくて全面的にスムーズになった...気がします。
ただ、自分が一番求めたいのは「ブラシで描画した時の描き心地(レスポンス)」なので、それはちょこっとさわっただけだと確信を得るまではいかないんですよね。やっぱり実際の原稿データで実作業さながらに使ってみないと難しそうです。

やっぱりCS6かなあ。CC以降は基本的な部分で、自分にとってはすごく改悪仕様に変えられちゃってる上に、グラフィックボード換えてもこの程度ならなあ。
うーん、Adobeのサブスクリプションどうしよう。

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自分の中でひとまず「どこまで出来て、何が出来ないか」はハッキリしてきたので、本格的に使うための環境整備をちまちまとやってます。
まずは何を置いても欠かせないのが色調整。標準だと色が鮮やかすぎる気がしたので、他の仕事用ディスプレイ群と同じくガンマ2.2 色温度6500Kでキャリブレート。

使用しているキャリブレーションツールはいい加減古くてWin8.1には対応もしてないかなーと思ったんですが、一応無事動作して、こんな感じに揃ってくれました。

センサーは普段、一眼レフカメラのレンズといっしょに防湿ボックスに入れてはあるものの、さすがにもうかなりの年代物なので多分精度的にはかなり劣化してるはず。でも、これだけ色味が揃ってくれりゃいいや。自分の場合は、最終出力の書籍カバーと色の調子が狂ってなきゃOKなので、そこで違和感が生じない限りはまだまだ大丈夫と割り切ってたりします。

で、細々とアプリケーションの環境データを移行させたり、デスクトップとDropBoxを介して同期取れそうなところはフォルダを移したり。

普段使いが楽ちんなように、ACアダプタは毎回お約束でやってるメガネ端子から先の部分をiPadのUSB-ACアダプタから拝借して付け替えてます。

これだと携帯時にはコンセントの端子部分を折りたたんでおけるので、カバンの中でひっかかったりしなくて便利なんですよね。
携帯時はこんな感じでひとまとめになります。

あと、明日からVAIO Zを持って旅行に出るので、宿でコンセントの口を確保するためのこれまたメガネ端子部にかますあれやこれやを揃えたり。

今回は家族で行くのでUSB端子の口を多めに確保してます。でも、普段1人で出かける時なら、VAIO ZはACアダプタにもUSBの口が1個ついてるし、それプラス2口出力の小さなものがあれば十分足りるはず。

それならだいぶコンパクトになるかなー。

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今回のアメリカ行きでは、せっかくハーレーに乗ってうろちょろするんだから、GoProを持参して走行動画も撮ったりしようと企んでいます。ただ、一応予備として64GBのカードは買い足しましたが、それで道程のすべてがカバーできるわけもなく。なにかバックアップの手段が必要となります。

そんなわけでポータブルHDDが欲しいかなーと。

バイクに積んでうろうろすることを考えれば、衝撃に強くできてるモデルが望ましい。んじゃそれはなんだろう...とAmazon漁ってたら出てきたのがトランセンドってとこのモデル。ただしちょっとデカい。その分頑丈にできてるとはいえちょっと...。
そう思って店頭に見に行ってみたら、いやこれがアナタ、バッファローから出てる耐衝撃モデルのポータブルHDDが、すごく手になじむ良いサイズだったんですよ!

バッファローさんだったらお願いしたら貸してくれるかも。
そう思ってダメ元でメールしてみたら快く貸していただけました!やった!

お借りしたのは、耐衝撃をうたうUSB3.0接続のポータブルHDD 1TBモデル(HD-PNF1.0U3-BB)です。

外側は普通のプラスチック。表面は滑らか、底側はざらざらした感触になっています。トランセンドのものは衝撃をいなすためか表皮がゴムっぽくなっているらしいんですが、カバンの中に入れてるとゴミがついてじゃまくさいという話を聞いていたので、この普通さが良いです。
手持ちのiPhone5Sと並べるとこんな感じ。ちょうど手におさまるサイズなんですよねこれ。

2.5インチHDD、3.5インチHDDと並べてみました。

厚みはこんな感じ。

体積でいうと、モバイルバッテリーの 『cheero Power Plus 2 10400mAhモデル』が、ちょうどこれと同じくらいです。厚みはcheeroの方があるんですけど、縦横サイズはHD-PNF1.0U3-BBの方が大きい。ただし重量はHD-PNF1.0U3-BBの方が、比較にならないくらい軽いです。

で、個人的に一番重要なのが、WQ1/M(QH55/M)のUSB3.0ポート接続で、ちゃんとバスパワーにて動作するのかってこと。
これはまったく問題ありませんでした。さくさく動きます。

ついでに1.3GBの動画ファイルをコピーして試してみると、ぐんぐんとバーが動いて12~3秒でコピー終了。リムーバブル系の媒体は遅いというイメージがあったんですけど、さすがはHDD、速いです。

あと、宿泊先に有線LANしかなかった場合に、部屋内を無線LAN化できるように...と、小型のWiFiルーターもお借りしました。『AirStation WMR-433』という製品です。世界最軽量モデル。
WiFiルーターは「結果的に使わなかった」となる場合が多いので、あまりかさばるようだと荷物から外す候補第1位なんですが、これが本当に小さい。めっちゃ小さい。どんぐらい小さいかというと、単3電池3本よりも小さくてびっくり。

これでIEEE802.11acに対応して433Mbpsの通信ができちゃうってんだからすごいよなあ...。
ただ、実は電波法の関係でまだアメリカでは許可を取ってない製品らしく、今回の旅には連れていけないことが判明しました。
むー残念。

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「家に帰るまでが遠足です」という言葉があるように、バックアップ用にスリープを解除させたんだったら、処理終了後にスリープ状態へと戻すとこまでがバックアップ処理だろ!と言いたくなるんですが、Windowsはどうもちがうみたいなんですよね。
当初はまさかそんなことはないだろうと思って設定をいろいろ漁るも見つからず。そんなことありました。さすがMicrosoft。

どうも、放置しておいたらスリープに入る省電力設定あるから、そっちで自動的に眠るようにしなさいというのが、Microsoftの言い分みたいです。
だってそれやってたらうっかり保存しわすれたままタバコ吸いに行ってそしたらそこにいる人と話し込んじゃって戻ったらスリープに入ろうとした拍子にお亡くなりになったパソコンが待ってて「いやそんなことないよ休止状態に入ってるんだ絶対そうだ」と念じながら起動させたらBIOSから立ち上げ直すピコッってビープ音がして絶望するという思い出が…。

痛い記憶がたくさんほじくり返されるので、その設定だけはオンにしたくありません。自分の中では「Windows Updateは勝手にやらせない!」ってのと1セットになっている鉄の掟です。

仕方がないので、「Windows Backupによってスリープを解除された時だけ、起動と同時に強制的にスリープへ移行させる」という動作をするプログラムを1個作りまして、それをWindows Backupの終了イベント発生時に起動するよう、タスクスケジューラで登録しています。
これで、バックアップ処理終了後に無理矢理スリープ状態へと移行するようにしてるわけです。

ちなみにこうやってバックアップをとらせておくと…
20131108_cap01.png
ファイルやフォルダのプロパティを開いた時に、こんな感じで「以前のバージョンタブ」から古いバージョンのファイルが引っぱり出せて便利ですよ。

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