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すごく単純なことなんですけど、紙と鉛筆なら出来て当たり前の「よそ見しながら書いても違和感なく書けてる」ってことができるデバイスって意外とないんですよね。
そろそろ使い始めて3カ月ほどになります。今はもう、これほど自分の仕事にマッチしてるデバイスもないなと思ってます。
というひとつひとつは次回以降にて。
「ほぼ原寸で表示できる」と書いてますけど、実際の誌面には必ず余白が設けられています。なので、2~3cm程度の差はそこで吸収されて、完全に原寸で確認を進めることができます。
そして最後には毎度300枚強の紙の束が手元に残ることになって、その用紙の始末にも困っていたので、そこも地味にうれしい点です。
ただ、それらは当然iPad Pro購入前にも、Windowsタブレットや、Cintiqなどの液晶タブレットを使って行っていた作業でもありました。だから、購入当初は「それと同じことがiPad Proでもできるはずだから...」ぐらいの認識でしかありませんでした。
でも違うんですよ。圧倒的にiPad Proの方が使いやすい。もう全然違う!
ってとこのお話は、また次回にて。
あ、あと、今回挙げた特徴が電子書籍を読むのにも相性バツグンなのは言うまでもありません。でも今回もこの後も、あくまでも「作業に対していかに便利か」という点にテーマを絞って書き連ねていきたいと思ってます。
Windows側もアプリケーションによって多少操作性に差異はあるんですけど、やっぱり最初からタッチUIを前提としてるiOS系に、ピンチインアウトやパンの滑らかさはまるで敵いません。ページめくりのレスポンスもいちいち違う。指とペンを共存させる前提で考えられてるから、「ペンで描くには注釈モードに切り替えてから~」みたいな制限もない(ただしアプリによる)。
Windowsだと高機能なアプリケーションになるとどうしてもデスクトップ向けになっちゃうから、マウス操作が前提の作りになってたりして、タブレットとの親和性が今ひとつなんですよね。
唯一の弱点である「iPad ProはCMYKに非対応」という点は、正確にいうと「iPad ProはAcrobat以外はCMYKに非対応」となります。だから受けとった書類の色確認だけなら、iPad Proでもできる。でもAcrobatだと注釈機能が弱いので、ちょっと校正には...使えないかなあ。
この点については編集さんと雑談した時に、「んじゃ最初からRGBにしたものをこちらで送りますよ」と言ってもらえてるので、そことやり取りする分には問題じゃなくなってます。
ツールの特性になれる意味もあって、最近はもう、ここに載せるラフまんがもすべてこのProCreateで描いてます。
日記まんがには写真を貼り込むこともままあるんですけど、それもiPadのLightroomがけっこうデスクトップと遜色ない出来で使えるコンチクショウですしね。
ってことを実感しながらあらためて本体を眺めると、「それがこの軽くて薄い一枚の板で済んじゃうのか...」というのはかなり驚きのひと言だったり。
当初こそ「でかい!」と思ったものでしたが、どの作業にもその「画面のでかさ」が有効に機能しているので、今じゃ完全に「このでかさがいい!」と惚れ込んじゃっています。
定規が実用になるというのは、メモを取ってる時などもさっと取り出して綺麗にアンダーライン引けたりして気持ちいいんですよね。
しかし保護シートどうしようかなあ。せっかくの画質がスポイルされるのはイヤなので避けているのですが、やっぱり画面の滑りが均一でないというのは「ありゃっ」となることがままあって悩ましいところです。多分この先、使い込むに従って表面コーディングの状態にムラが出てきて余計顕著になってくると思う...。
というあたりで、長々と書いてきたiPadProに関する雑感はひとまず終了。また何か気づいた点が出てきたら、その時にあらためて。
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