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ブラックバスはつよいよな

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たまにはつらつらと思ったこと書いてくのもいいかなぁと思ったので、先日のに引き続いて、またまた思ったことを書いてみる。

前に転職した時にですね、「ああ、この職場はぬるいなぁ」と思ったことがあったんですね。こんな仕事のやり方じゃいかんだろと思っちゃった。
でも、その前の職場で「あれがクビになったって、それは身から出た錆だから仕方ない」とか、「使えないもんは使えないんだから仕方ない」とか、24~5才の若造が相手の生活を思いやることもなく、ただ自分とこのプロジェクト(と、そのメンツ)を守ることだけに専念してトゲトゲしてたわけですね。その結果、色んな引き金をひいちゃってたわけで。
んで、その後転職する過程で「なんかオレ、どっか壊れてんじゃないか?」と思う節があり、それを矯正しながら転職先にたどり着きましたよと。上記の「ぬるいなぁ」と思ったのは、そんな時のことでした。

そんでね、思ったのがね、「やり方が間違ってるといったって、それを直すようにし向けるのか?」ってことだったんすよね。答えはNoだったんすよね。
自分のやり方が正しいかなんて判定できるもんではないし、そもそも今のぬるい環境でしか生きられない人にしたら、それは生活の場を奪うことに直結するわけだし。他で生きることもできると平気で思える自分なんかがそれをやるのは、ものすっごいエゴでしかないんじゃないのかな…と思ったのです。

言ってみりゃ外来魚が地の魚を食い散らかすのに等しいわけで。

そんなことを当時の元先パイとかに言った日には、「んなこと言ってたらなにもできないじゃん」と叱咤されたもんでした。実際まぁ、そうなんですよね。転職して誰かの作った会社ってハコに入れてもらう限りは、多かれ少なかれ絶対出てくる問題なんです。

今は、自分がその会社を社員含めてまるごと背負い込むくらいの心づもりがあるんだったら、多少わがままに生きてみてもいいのかな…とは思います。ただ、もともとプライベートでもこうした「オレはまぁそこまで欲しいわけでないし、と手を引く」ような性質なもんで、なかなかね。
たまにベンチャー企業の社長さんとお話とかして、そのバイタリティはすごいなぁと思いつつもなじめないものを感じたりするのは、そういう性質的な違いに端を発するものが多いです。自分の正しさを疑わないというか、自分についてきた奴は絶対得させてみせるんだと自分で信じられるというか。

今の自分が、「絶対他人には渡しません」って我をはるのって、家族くらいのもんかなぁ。

で、仕事の話に戻るんですけども。
仕事って、別に「好きだからやる」わけでもないし「嫌いだからやらない」わけでもないと思うのです。部活じゃないんだから…って思っちゃう。好きだ嫌いだで仕事を選べる人は幸せだと思いますけど、世の中「こんな悪いことしてたらいつかバレるよ捕まるよっていつも言い合ってた」なんて言いながら自らの手で肉の偽装とかしつづけて、いざ社長がそれでつかまったら「ほらやっぱり、社長は私らの生活をどう補償してくれるんだ」なんてほざくような働き手がわんさといる社会ですもの。
そうした社会のエゴと自分のエゴとの釣り合いを、どう取るか、それが取れる職場か…ってのが一番で、その釣り合いを取るためにお金とか人とか色んなものがあって、「好き」はそのひとつでしかないんじゃないかなぁ…とですね。思うんですね。

自分がサラリーマン辞めた理由のひとつには、そんなこともあったりします。

コメント (7)

【し】:

> 家族くらいのもんかなぁ。
ものすごく共感します。

その家族を養う手段が仕事であり、
だからこそ責任持って取り組める。
個人的にはそう思ってやってます。
ボーナスなくても残業代出なくても、
昇給昇格なしでも。。。

いや、いいのか?これでw

奥が深い!長い文章でしたが、そうだなぁと思いながら読みました。

横浜SE:

いつも書籍、ブログ楽しませて頂いています。
もの凄く共感します!!
社会人8年目・・・
納得・共感できる事ばかりです。。。

はじめまして。
私も思わずうなずいてしまいました・・・

くりまろ:

いつも楽しく拝見させて頂いてます。
ただひとつだけ、言わせて頂くと
>ほざくような働き手
ってところは胸に響きます。
なぜなら、きたみ先生もサラリーマンされてたので
わかると思いますが、会社って結局トップが右向け
いわれたら右に向かないといけないんですよね。
そこで正しい事(例でいえば左に向く)なんてしちゃうと
会社を辞めざるを得なくなる場合がほとんどです。
そうなると、技術や何の資格も持たない人って
ましてや高年齢であったり家族を養っているとなると
大事な家族を路頭に迷わす可能性だってでてきます。
偽装事件のほとんどはトップからの指示で無理やり悪いこととは知りつつもやっている。だけど家族を守る手段として従わざるを得ない・・・そんな方が多勢だと思います。
そういう蔓延した環境を変えて行かないと今後もこんな
事件はなくならないし、こうした人々もなくならないと
思います。ほんとうにどうしたらいいんでしょうね?
長々と失礼いたしました。

かかし :

仕事限定だけど、
「好き」ってのは第一の理由でもなんでもなく、
踏ん張れるか砕けるかの瀬戸際にあるもの
だと、自分は思ってます。

それはものすごく個人的なモンで
他人には押しつけられないんですよね。

だからほんとに共感。

にょ:

もうだめかも・・・って時に
俺これが好きなんだよな・・・って思い出せるか否か。
ちょっと止まって思い出せる環境を作るのも大事かもね。

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2007年12月13日 06:42に投稿されたエントリーのページです。

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