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なんとなく企画を練ってみる

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先日書いた4コマにお寄せいただいたコメントで、「Word、Excelとかの使い方わかりやすく書いた本の予定ないー?」というものがありました。
「初心者な人ほど本を買うお金を出してくれないの法則」があったりするので、なかなか市場的に厳しいよなーというのが過去に結論出てたりするんですが、それで終わっちゃもったいないので、なんとなくつらつらと考えてみる。
高齢者向けに書いたパソコンのイロハ的な本で売れたものが皆無なわけではないので、考える余地はあるはずなんですよね。

まずなにが大事かっていうと、受け身な人でも読んでもらえる作りじゃないといけません。それがなによりの大前提。

自分の中で解説書を「読んでもらう」ための方策としては、本の中の人はバカであるべしという決まりがあります。読者さんと同じ目線より、ちょっとバカなくらいの方が、読んでて安心できるし質問の代弁者たりえるし感情移入しやすいと思うからです。
たとえマンガや可愛いキャラクタなんかを前面に押し出した本であっても、「なんか知らんが本の中の人が勝手に理解してうなずいて次に進んでっちゃう」ような作りだとまるで意味がないと思ってます。むしろ「ああ、私はこんなゆるふわキャラよりもバカなのか」…って絶望を与えるだけになりかねない。

じゃあ、ちょうど今扱ってるキノコとドングリのキャラをそこに適用して…と考えてちょっと待った。
より感情移入してもらうためには、わざわざ架空の世界のキャラを出しても混乱を招くだけだよなぁと。んではここはずばりターゲットに据える年齢層の方をよりユーモラスにしたキャラを持ってきてはいいんではないか。
たとえば『ちびまる子ちゃん』の友蔵じーさんであるとか、『あたしんち』のママさんであるとか。あのあたり的なキャラ。

でも、勉強しなきゃいけない。理解しなきゃいけないと思わせたらまだ魚は逃げちゃいます。

そこで、徹底的に4コマを並べる。4コマでとにかく徹底的に「私でもそれはないわ」という失敗を繰り広げてもらう。マウスならマウスに関する失敗。ファイルならファイルに関する失敗。ちょっとレベルは散らしておいて、中には「あ、この失敗はやった」ってのも混ぜ込んでおく。
それを散々繰り返させて、「私でもそれはないっていうのはわかるけど、正しい使い方ってのはじゃあどんななのかねぇ」と疑問を抱かせたところでズビバシッと見開き解説。
でも、作中のじーちゃんたちは相変わらず?マークのまんまでボケて終了。みたいなの。

「一操作一解説で、ソフトのバージョン変わったら覚え直し」という勉強は嫌いなので、これでとにかく操作の意味を知ってもらって、基礎を学ぶための本。
あ、じーちゃんたちのキャラを何種類も作って、とにかく絶望感漂うパソコン教室にしちゃうのもいいな。先生胃薬が絶えなくて大変ねーとか言っちゃってんの。じーちゃんたちの失敗を責めると殺伐としちゃうから、責められるのは先生の側にして「ほんとアンタの説明はいつもわけわからん」って泣かされることにしよう。

うんうん。

と書き連ねていったら「ちょっとおもしろそう」とか思ってきたんだけど、そもそも今抱えてる本の仕事が向こう2年間は消化できなさそうな気配で暗雲たれ込めまくってる現状に気づいてちょっと涙がにじんてみたり。

そういや「ブ、ブラック企業じゃないよ、この話はフィクションだよ!」って繰り返すのがお約束な4コマ漫画連載ってのも「ちょっと保留」で寝かせたまんまだったなぁ。

コメント (2)

shintaro4:

Blogでわざわざ取り扱って貰って恐縮です。。(;゜ロ゜)
「初心者な人ほど本を買うお金を出してくれないの法則」は
初めて知りましたけど、でもよくよく考えてみたら、そうですよね。
その通りだと思います。

ただ単純に、きたみさんの本は本当に分かり易く
高校時代に初めて[図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説]を
読ませて貰ったおかげで
自分もパソコンに関して多少知ったかぶりが出来るようになりましたし
出来たら他の人にも薦めたいなあと思いまして。。。

でも自分の周りって、パソコン苦手な人の方が多いんですよね。
もちろん「苦手」レベルも多様なんですけど。。。
だけど見てると、日本語入力、文章作成、インターネット、メール。
この4つでとにかく苦労してる共通点があるようなので
なんとかならないかなあ。。。と思って投稿させて頂きました!

お仕事、これからも頑張って下さいね!
弟は高校時代にきたみさんの本に出会ってから
SEの道に進んでいます。
(自分はきたみさんのSE暴露本のおかげ?で進路を変えましたが。笑)

パソコン関係の業界に進んでなくても
パソコン関係の知識をアップデートしたい自分なんかも
きたみさんの本のファンの1人です。
今後の本や制作も楽しみにしてますので
ぜひお疲れの出ない程度に頑張って下さいね♪

たま:

会社で初めてMacをいじった時
「先輩〜〜…これ以上行けません〜……」
と机の端までマウスを持ってって弱り果ててた自分を
思い出しました。。(大笑)
年寄りでもなんでもなく輝かしい20代前半でございました(笑)
(授業でパソコン触った年代じゃないので(汗))
きたみさんの本は(ブログも)いつも楽しみです。
がんばってください!

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2010年8月27日 10:05に投稿されたエントリーのページです。

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