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芸術の秋は心の声がとにかくうるさい

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 週末土曜日にJillaの水彩画教室があったので、1日水彩画を描いて、翌日曜日も続きをやって、月曜日も最後の調整とばかりにまた描いて...と、芸術の秋を堪能しております。水彩画めっちゃ難しい。でも楽しい。
 教室で先生の作例や上手い人(だって本職が集まってるから...)の描いた物を見てしまうと果てしなさすぎて絶望感に浸るんですけど、それでも着実にできなかったことができるようになってきているので、少しずつ少しずつ焦らないように課題と向き合ってます。

 今回のお題は建造物。高滝神社と上総鶴舞駅のどっちを描くか悩んで、朱が水彩画的に映えそうって理由で神社を選択。
 前回描いたルート66の絵では、「色に深みがないし水彩画の濃淡も生かせてない」というのが反省点でした。そこで今回は「しっかり影を表現せねば」と思いながらペタペタ塗ってペタペタ塗って。こんな感じになりました。

 前回の反省点はクリアできてると思うんだけども、なんか気に入らない。気に入らなくて色々描き足すうちにどんどん汚くなっちゃったから余計に気に入らない。

 そもそも、この景色の何を描きたかったんだっけか...と写真とにらめっこして考えてみれば、「神社そのもの」じゃなくて、「そこへと至る道」も含めたコントラストが描きたかったんですよね。うっそうと茂る樹のトンネル。その中を抜ける階段。その向こう側に光に囲まれた神社があって...そっちは光に満ちあふれてる...ってなストーリーを描きたいんじゃないかオレは!と。ぜんぜんそんなこと意識してなかったけど、写真をじっと見てるうちにそんな気がしてきたから多分きっとそう。

 しかしどうも自分は「主役は神社」ということにだけ囚われてしまったようで、肝心の「そこへ至る道の演出」をどうするか、頭の中で整理できていませんでした。だってなんか神社を含めたごちゃっとした一枚の絵って感じで終わっちゃってるもの。何があるから神社の色が映えるのか、どう見せればそこが浮き立つのか、そういえば教室で先生が「主題をちゃんと考える」「頭の中で計画をたてる」ってことを言っていたような気がします。それってこういうことなのかも。

 ただ、描きながら「そこは全面紫だ。全部紫に塗りつぶしちゃえよ...」と囁きかける声はあったんですよね。大失敗しそうで怖いから無視を決め込みましたけども...もしやってたらどうなってたんだろうと気になります。うーん、あ、そっか。我らがPhotoshopさんに聞いてみよう。

 そんなわけでめっちゃラフにPhotoshopでいじってみた結果がこれ。

 あーやっぱそうだこれだわ。これで濃淡をもっと薄めにして印象を薄くして、一番濃い影と一番明るい光だけを残すようにして紫一色で埋めてやったらいい感じに神社が浮かび上がってた気がする。暗いとこから明るいところへ、無彩色から艶やかな世界へ、って感じがこっちの方が出てるように見える。

 でもこれ、Photoshopだから「うりゃ紫だベタベター」って塗りたくれましたけど、じゃあ紙の方にできるかってーと、やっぱできなかったなあ怖いもん。

 とはいえこれで、「これはアリ」という引き出しがひとつ自分の中にできました。
 水彩画は思い切ったことをするとやり直しが一切きかなくなるだけに、こういう引き出しを数多く揃えて、選択肢を増やせるようにがんばりたいものです。

 それにしても、やっぱ水彩画って難しいなあ。

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2017年11月14日 09:00に投稿されたエントリーのページです。

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