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ゴールデンウィーク中に1人で暇をしていたもので、朝飯をほおばりながら、どこかバイクを走らせて散歩に行くちょうど良い目的地はないものか...と考えていた時のこと。ふと「そういや久留里城に行ったことないな」と頭に浮かびました。
久留里城は房総半島の真ん中らへんにあるお城で、君津市になります。木更津市のちょい下。
房総にあるお城ということで千葉城、大多喜城、館山城には行ったことがありますが、道中で比較的地名を見かける久留里城だけは、その近い距離感もあってか立ち寄ったことがありませんでした。あまり観光地として聞くこともないし、どうせしょぼい天守閣でしょと思っていたこともあります。
地図を開いて見てみれば、うちからだとバイクをのんびり走らせて2時間かからないくらい。散歩にはちょうど良い距離です。そこからさらに南端の勝浦に流れて勝浦タンタン麺食べてくるのもいいな。あれ美味しかったんだよな。
そうと決めたら善は急げ。といっても出発までは急ぐけど道中はまったく急ぐ気配なしで、とりあえず南へ向かいながら、できるだけ知らない山道を選んで適当にバイクを走らせます。これが好きなんです。
小一時間くらい行ったところで、途中にある高滝湖でのんびりトイレ休憩。
なーんにもない湖脇の公園なんですけど、なんか落ちつくんですよねここ。
地べたに座って缶コーヒー飲みながらバイクを眺めて「やーやっぱりV7いいな、なんつーか合うんだよな、なんか自分の感覚と合うんだよこのバイク」とか言ってニヤニヤしてみる時間。途中信号待ちの時に、後ろから来た「いかにも早いぜ!」って兄ちゃんに「フォーム綺麗ですねー、ライディングスクールとか通われてるんですか?」って声をかけられたのもあって余計にニヤニヤ。
生まれて初めてそんなこと言われたので、まあ何かの間違いなんでしょうけどね。
久留里城ふもとの駐車場についたあたりでちょうどお昼時。これから城を目指すことを考えればここで食べた方が得策かと、勝浦タンタン麺は諦めることにしました。駐車場脇に管理棟兼食堂みたいな建物があったので、そこに入って行くと可愛い人形がお出迎えしてくれました。
鎧兜も飾られていてミニ博物館になってます。町民からの寄贈品なのかな。
エネルギーを補充したらいざ天守閣へ。山を削って整備された舗装路の脇に、当時の主要通路であった山道が残されています。当然進むのは山道でしょーってことで入ってみたら...これがけっこうほんと山道。
この尾根が、途中途中えぐられて大きく凹みが設けられていたようです。通常時はそこに橋をかけ、いざという時は橋を外してお堀としていたのだとか。そうか、この山もお城の一部なのかと思いながらぜーはーぜーはーバイクブーツで進みます。
天守閣ついたー。やっぱりしょぼいー。
史実に基づいた復元でもない、なんとも小さな天守閣さんですが、こいつの本分は展望台なのです。多分。
そして天守閣3階から外に出て眺めた景色がこちら。
一見なんの変哲もない田舎の景色。田んぼが広がっていて、その先に集落の切れ目があって山間に道が続いているのが見てとれます。
その切れ目あたりが、ちょうど搦手門があったあたり。そうなんですよね、山とその尾根を天然の要害として砦を作り、二の丸、三の丸と周り一帯を要塞化したその名残を、この天守閣風展望台からは眺めることができるのです。
こうやって見ると、集落1個が丸ごと入る規模だったわけですよね。でかい...。いっつも平城(平地に作る城)ばかり見てるおかげで城=天守閣って印象で捉えがちですが、こうして本丸を守るための縄張り全体の様子を見ることができると、その規模には本当に見とれてしまいます。
二の丸三の丸もなんとなく形状が残っているので、途中途中にある曲輪あとからそのあたりを眺めることもできるようになっています。山城っていいなあ。こうなると、天守が現存する唯一の山城である備中松山城も是非見てみたいものです。岡山か。ツーリングにちょうどいいかな。
WEB+DB PRESSでの連載開始が2007年6月のこと。その後半年ほどして連載の舞台をWebに移し、かれこれ10年以上続いてきた本連載ですが、いよいよ読者の方からいただく投稿ストックが底をついてしまいました。
ギリギリまで待ってはみたものの救いの神はあらわれず、やむなく今月から「連載休止」という判断が下った次第です。
連載媒体であるgihyo.jpからはなんとか続けたい旨を打診いただいているため(ありがたい!)、ひとまず本連載は休止としつつも、これまでの過去回をプレイバック連載と題して毎週公開していくことに決まりました。
このプレイバック公開中にいくつか投稿ストックがたまるようであれば本連載を再開し、無理そうならそのまま終了という流れになると思います。
ただ、個人的には「もういいかな」という気持ちもあるんですよね。
さすがに10年も続くと、こうした危機はこれまでにも何度となくあって、その度に読者の方に助けていただいて、そうして今に至ります。もうなんぼなんでも十分助けていただいたと。これ以上、また助けてとも言えないよなと。
そのような案配ですので、「まだ続けさせてやるぜ」という方は投稿をお寄せいただけますと幸いです。「もういいんじゃないの」という方は、静かに連載の終わりを見届けていただけますと幸いです。
どちらに転ぶにせよ、自分自身はその結果を受け入れたいと思っています。
10年間ありがとうございました。
そういえば最近は朝出勤してくるとドック(充電ベース)に帰れていなくて、どこかで行き倒れてるばかりだなあルンバさん...と思ってはいたのです。てっきりセンサーが汚れてうまくドックを検知できなくなっているんだばかり思っていました。まさか出発したが最後、片道分の燃料すらない状態に陥っているとは思わなかった。
怠けてんじゃねーぞとか思ってごめんなさい。
本来であれば2時間は余裕で働くルンバさん(掃除自体は1時間くらいで終わってドックに帰ろうとするけど)だけに、8分で止まるのはまともな状態じゃありません。しかも突然止まったので、ルンバ自身もそれぐらいしかエネルギーを積めていないとわかってない様子。考えてみればかれこれ3年間、毎朝毎朝働いているルンバさんなので、明らかにバッテリーの寿命が来たんでしょう。
そんなわけで、適当に安い互換バッテリーを購入してルンバのバッテリーを交換してやることにしました。
購入したのは掃除機用バッテリーカテゴリで1位になってるノーブランド品。4,280円でした。かなりの数のレビューがついてて、総じて高評価っぽいので大丈夫でしょう。さっそく交換してやることにします。
バッテリー交換は、ルンバを裏返して赤丸部分のネジを2本外すだけです。
裏返しついでにあちこち綺麗にしてやって、それからネジをくりくり回して...。
バッテリーさんがこの通りコンニチハ。
8分しか保たないバッテリーに用はないので即サヨウナラ。
新しいバッテリーを入れてやります。
一応いくらか充電されていたみたいですが、念のためにドックにセットして満充電まで待ってから試運転を行いました。
通常だと1時間くらい掃除をしたら自動でドックに帰っちゃうので、ドックの電源を引っこ抜いて帰る場所を検知できない状態にして延々と稼働させてみると、「ルンバを充電してください」とアラートをあげて停止したのがおよそ3時間半後。どうやら新しいバッテリーで容量的な問題はないようです。
これでまた3年...いや、このバッテリーは長寿命型らしいから4年かな。休まず毎日働いてもらいたいと思います。
そういえば3月以降、陶芸のことを書いていませんでした。飴釉の茶碗やマグばかり続いてるから、「同じもんばっか書いてもな...」と避けてたらブログ上では間が空いてしまっただけで、陶芸自体は特に飽きることもなく続いています。
1月に作ったいくつかの茶碗はこんな感じの仕上がりになって、これで1回心が折れました。
薄くシャープな感じにと仕上げてみたものの、鋭利な印象になってるせいで使っていて気持ち良くない。釉薬には相変わらずダマが混じってしまっていて、それが焼成時に破裂してあちこちクレーターが出来ている。
自分ではしっかり混ぜたつもりなんですが、どうしても釉薬からダマが消えてくれません。
このままだと嫌になるなーってことで、気分を一新するために釉薬を他のに変えてみることにしました。それで青磁釉を使おうとしたところ、教室で使っている人がほぼいなかったみたいでバケツの中で釉薬成分が固まりまくってる。いつもやってるような柄杓でかき混ぜるのじゃ追いつかないので、手を突っ込んで底にこびりついた成分を引き剥がし、そのまま手の中ですりつぶすようにしてバケツの中の水と混ぜ合わせました。
そうしてマグカップをドポンとドブ漬け。今回は「ちょっと手びねりの風合いを出そう」と思ったので、いつものようなのっぺりした表面じゃなくて、すこし指あとを残してうねらせた仕上げになってます。
あ!悪くない出来!釉薬のダマも一切なくて、綺麗に仕上がってる!
なんだつまりは手ですりつぶして完全にダマを消してやれば良かったのか。そう気付いたから、今度はのっぺり表面仕上げのマグを作って、飴釉のとろーんとした艶が出るかリトライしてみることに。
できたー!そうそうこれ!これがやりたかったんです!そうか、柄杓でかき混ぜるだけじゃ、溶けきらないものがたくさん残っちゃってたんだな...。
これで飴釉に対しての苦手意識も払拭できたので、こっちは一旦いいやとして青磁でもうちょっと遊んでみることにしました。青磁って、厚く釉薬が溜まった場所が翡翠みたいな色合いを見せるんですよね。だとしたら表面に派手な凹凸をつけると綺麗に発色してくれるはず。
そう思って茶碗を作り表面を大袈裟に削ってみました。釉薬が上から垂れてくることを考えると縦溝より横溝の方が発色するよなー多分。
丁寧に手でかき混ぜすり潰した釉薬に、ドボンと茶碗を突っ込んで、心持ち長めに厚くつけてみる。
これが今週末あたりに焼き上がってくる予定。そしたら次は縦溝を掘った茶碗と作ってみて、仕上がりを比べてみたいと思っています。
通勤もないし、1日座りっぱなしでトイレ以外は動かない。そんな生活を年単位で重ねているので、意識的に運動するよう務めています。仕事場にダンベル置いてたりとか。
ただ、手持ちのダンベルがとうとう重量的に物足りなくなってきたので、プレートをさらに買い足すか、それともどこかスポーツジムへ通うようにするかという問題が勃発しました。プレートを増やすのは邪魔そうだし、とはいえスポーツジムが長く続いた試しもない。さてどうしよう。
そしたら車で20分ほどのところに、新しいスポーツジムができるというチラシが入ってたんですよ。ちょっと遠いから関係ないかと思いつつ見てみたら、なんとオープン前の今入会するなら月会費が永年2,980円でいいという。何それ安い。それなら週に1回くらいしか行けなくてもあまり罪悪感を抱かないで済むかも。
このスポーツジム、元はフットサル場だったと記憶している場所です。チラシには、フットサル場に加えて新しくテニスコートとパデルコートが使えるようになって、どちらもスクールを開校するからよろしくねとある。しかもパデルの方なら、今入校してくれるとラケットプレゼントするよともある。
小学生の時に『フィフティーンラブ』というテニス漫画にはまり、硬式テニスに憧れ、中学の部活で始めようと思ったら軟式しかなくてしかも入部体験に行ったやつらが全員コートの後ろでネットの代わりを務める球拾いな毎日なことに幻滅して、けっきょくテニスというものに憧れながら触れる機会を持たなかった私。今住んでる地域はテニスコート使い放題に近いこともあって、微妙に「テニスやってみたいなー」という気持ちはくすぶり続けていました。
よし、せっかくジムに通うんだから、ついでにスクールもしばらく入ってみることにしよう。
せっかくだからテニスもパデルもやってみて、面白いなーって思えた方を続けることにしよう。
ラケットくれるって言ってるから、とりあえずパデルからだ。
ところでパデルって何?
どうもテニスとスカッシュを足して2で割ったみたいな感じで、テニスコートのシングルス用ラインに壁を立ててぐるりと囲み、その壁も活用してバシバシやり合うスポーツみたいです。そしてこれが体験したみたら面白かった。テニスほど簡単にホームラン状態にボールが飛んで行っちゃったりしない分、とりあえずゲームやって遊ぶこともできちゃいそうなとっつき安さがいい感じ。
でもこの手のラケットスポーツが生まれて初めてな身には、それでも難しくはあるんですよね。球筋が全然安定してくれません。
幸い調べてみたら、車ですぐの場所に無料で使える壁打ち場が2箇所あったので、平日の天気が良い日には弁当を外で食べがてらラケットを持って行ってパコンパコンと練習しています。
最初は全然安定しなかったものが、まずグリップの持ち方が固定できるようになりちょっと安定し、次に手首をこねくり回さなくなってさらに安定し、と徐々にマシになっていって、先日は「ボールを叩くんじゃなくて、ラケットで掴んで前に投げ返すつもりで振れば安定するぞ」という気づきを得たことで一気に球筋が落ちつきました。これならバックハンドで打ってもあらぬ方向に飛んでいくこともなくなって超うれしい。
ちなみにこのコート、公園の一角にあるんですけどね。この公園が野球場もサッカー場も自由に使えて、でもガラガラで、それを知ってる地元の親子がきゃっきゃと数名はしゃいでるくらいなんですよね。
いい汗をかいて、そうした声に耳を傾けながら「空が青いなー」と弁当をもぐもぐ食べる時間というのは、ほんといい土地に暮らしているなとゆるやかな気持ちになれて幸せです。
日曜日は特に用事もなかったもので、千葉県のイラストレーター仲間である小石川カナリさんの個展に行ってきました。以前お会いした際に「バイクでツーリングがてらどうぞー」と個展のチラシをもらっていて、これがよくよく見たら酒蔵でやってるんですよ。そんなん行くしかないですよね。
場所は千葉県の酒々井町。飯沼本家さんという蔵元の敷地内に古民家を移設した直営ショップがあり、その2Fがギャラリーになっています。
中は空調がきいているのかひんやりして静かでいい感じ。壁にはアナログ原画が多数飾られていて、その仕上げ工程を窺い知ることのできる展示でした。やっぱ本職の漫画家さんはすごいなあと感心してたら、隣で見ていたカナリさんに「あなたも本職じゃないですか」と笑われたんですけど、いやいやとても漫画家は名乗れないので私...。
千葉県在住の作家さんには無料で提供いただけるスペースみたいなので、自分もいつか個展開いてみたいなあ。何も飾れるものないけど。美大コンプレックスとともに、"個展"という言葉はずーっと憧れなんですよね。
「この間オレ個展やったじゃん?あん時にさー」とか言ってみたい。
ギャラリーの横には芝生広場が広がってました。
何ここ、すっごくいい。キャンプしたい。バイクで来たせいで一切蔵元のお酒を試飲できなかったのが悔しくて仕方ないから、ここにテント張らせてもらって、存分に試飲して、その中からお気に入りのを1本買って、ここで肉や貝や魚を焼きながら酒盛りしたい。
何気にこの広場、トイレも綺麗なのがあって、流し場も完備されてるんですよね。意外とお願いしたらあっさりテント張らせてもらえるんじゃないだろうか...。グループで水彩スケッチイベントみたいな筋立てにしたらいけるかな...とブツブツ悪だくみ。
この芝生広場から森の中へと続く小道が見えたので奥に進んでいってみたところ、日本昔話に出てきそうな風景に出会いました。
使われなくなって久しい風合いですが、中を見てみるとどうも工房として使っていた様が見てとれます。表には朽ちた丸太のテーブルと椅子。そしてかまどがありました。
かまどはまだ使えそう。すごく魅力的な場所です。
楽しくなってきちゃって竹林の中をさらに奥へとざくざく進む。
さらに開けた場所へ出れそうだったんですけど、立ち入り禁止を示す黄色いロープが張られていたのでそこでストップ。畑だったのかなーとしばらく眺めてたらめちゃんこ蚊が湧きまくっていて大変なことに。両手をはらいながら急いで退却。
すっかりお気に入りの場所になってしまったので、今度は芝生広場の反対側を探検しに行ったら山羊がいました。かわいい。
その先にまた小道が見えたので奥に進もうとしたんですが、先ほどの蚊の大群が脳裏をよぎったのでこれは取りやめ。バイクに乗って、次の目的地を目指すことにします。
昼食はこのギャラリーから少しバイクを走らせた先にあるお蕎麦屋さんへ。自前のそば畑を隣に持つお店だけあって、美味しいお蕎麦でした。
昼食後は酒々井の隣町の佐倉市へと流れて、国立歴史民俗博物館に行ってみました。
正直その規模をなめてたんですけど、さすが国立、昼過ぎからじゃ全て見てまわるのが不可能なほど充実した展示でした。当時の街並みや屋敷の作りをあらわす模型が良くできてるんですよ。あいにくと第一展示場は改装中で見ることが叶わなかったので(古代にあたる)、そこがリニューアルオープンしたらまた訪れたいと思います。
ちなみにこの博物館、佐倉城跡の中にある建物なんですよね。城跡まで見る余裕なかったから、それもまた見に来ないとだなあ。
あ、そうそう。酒蔵のギャラリーってことで、買わないわけないのがお酒です。

自分としては珍しく大吟醸を買ってみました。「きのえね純米大吟醸生原酒直汲み」です。生原酒ってだけでもたいがい爽やかな風味がたまらないのに、大吟醸だとどうなるんだろう...うふふふひひひ。
とはいえ、開栓済みのお酒が冷蔵庫にまだ残っているので、この日はまだ我慢。そろそろマテ貝を採りに行く時期でもあるし、そのへんとあわせて一杯やれるといいかなあ。
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