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iPad用スタイラス、『Adonit Pixel』を試してみた

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iPad Air2で試したので、現状ではiPad Proを除けば一番早い環境だと思うんですけど、それでも「遅い」と感じずにはいられませんでした。iPad Proでも一応試したんですが、印象は大きく変わらずで、しかもこちらの環境のせいかProcreateでの認識がうまく働かず(Adonit社製の他のスタイラスと認識されて、位置補正の挙動が怪しかった)。そのためProは評価対象からは外しました。

Buluetoothのオンオフでどれだけ違うかというと、アバウトな比較ですが次のようになります。

上がBuluetoothオフで書いた文字。それと同じ感覚で、下はBuluetoothでペンを認識させている状態にして書いた文字。
Bluetoothオンだと筆圧その他の情報をやり取りしてるわけで、そのためかほぼ同じ速度で書いた場合に線の取りこぼしや間引きされる割合がかなり増えてしまいます。当然この状態だと、よりゆっくりと書くことを心がける必要が出てしまう。これが「遅い」という印象につながっているんだと思います。
あ、上の文字の方が太いのはペン先設定が異なるわけではなくて、Buluetoothをオフにしているせいでそっちは筆圧情報が反映されてないからです。

じゃあ、Buluetoothオフにして使えばいいんじゃないかというと...

描画位置補正なども使えなくなるわけですから、ペン先から線がずれてしまうんですね。パームリジェクションも効かなくなるので、画面に手をついて書くこともできなくなります。うーん。

本製品自体は、ペン本体から充電用のUSBアダプタまで高品質に作られてる雰囲気があって、物としての満足感は高い品です。
この方式としては「このペン先の細さでこのズレのなさ」は間違いなく進化したと言える製品だけに、旧来のiPad製品を使っている場合には、ペンの選択肢として候補に挙がるんではないでしょうか。
ただApple Pencilと比較した場合、どうしても「この方式ならではの壁」を感じざるを得ないのが残念なところです。

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2016年8月30日 21:16に投稿されたエントリーのページです。

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