当サイトは移転しました。現在は https://oiio.jp にて更新を続けています。

« 2017年5月 | メイン | 2017年7月 »

2017年6月

20170601.pngキャンプが好きです。
けっして快適とは思わないし、その最中に「楽しくて仕方ねー!」ってなるかというとそんなわけでもないし、夏は暑いし冬は寒いし、たまに「なんでこんなことしてるんだろ」って思うこともあるんだけど、なんか帰ってくるとまた行きたくなる。

自分にとってキャンプはロマンの固まりであって、利便性を問うものではないからこそ、そうやってまた行きたくなるんだろうな。そんな風に思ってます。

ロマン優先ということで、基本的にキャンプで使う道具類はホワイトガソリンで統一しています。ポンピングして、バルブを捻るとシュシュシュ...と燃料の吹き出る音。点火するとシュゴーと燃えさかるのを慌てず制御して青い炎に安定させる。後はコー...と響く炎の音とともにすごす夜の静かな時間。
ってのが好きなわけですよね、自己満足ですけどね。

ところがバイクで行く場合、ランタンについてはLEDライトに頼るしかありませんでした。まずデカすぎる。しかも割れ物だから扱いに困る。
だから「しょうがない」と割り切って、ちっこい焚き火でなんとなく気持ちをいやしたりなんかして。

一方で、バーナーについては「キャンプ行くぞー!」って時はガソリンのでいいんだけど、近場をぶらぶらお散歩する時用にもっと簡易なの欲しいなーってなって、以前カセットボンベで使えるバーナーってのを買ってみたらこれが随分具合が良い。もうすっかりお気に入り。

よく見たら、それと同じ岩谷産業製で、ランタンバージョンもあったんですね。ただ、もう今じゃ廃盤商品になっちゃって新品では手に入らない。

でもこれはいいなってことで、前からヤフオクやメルカリにアンテナを張っておいたんです。ようやく安いのが出たから即行で落札してゲットしやがりましたです。

うれしくなって点けますよね。
これは...いいですね、ちゃんとランタンの明かりだ。折りたためるからツーリングバッグにも余裕で入るし、バーナーも割り切ってカセットボンベの方にしちゃえば燃料を共用できて便利だし。いいなこれ。ホワイトガソリンの風情とはちょっと距離を置くことになるけど、これはいい。

この手のランタンは消耗品としてマントルが必要になるわけですけど、他社のマントルがこいつにも転用できるので、メーカーの取り扱いが終わった後でもその点が問題にならないのが助かります。1個難点をあげるとすれば、カセットボンベとの連結形状的に「吊す」という用途には使えないってことかなあ。

暖かくなってきたし、梅雨入りする前にこの辺の新装備を持ってどっかキャンプに行きたいものです。

20170602.png2時間なら2時間、集中しきった後の疲労感が気持ちいいんですよね。
アナログの画材や粘土などに触れる時間は、普段パソコンの前で作業していて凝り固まった脳みそを、ぐにぐにとほぐしてやるのにとても良い気がしています。

終わったら下のカフェで昼飯がてら他の皆さんとお茶してたりするので、ほんと話し相手がいないわけじゃないですよ。ほんとですよ!

というわけで、今週も金曜日午前は陶芸教室へ。

先週2個作っておいたマグカップをええ感じに削ってやる日なわけなんですけども...

うーん、どうも縦の筋目が綺麗につけられないなあ。でもまあいいや。

もう1個の方はどうしようかな...と悩みながら削ってたらタイムアップ。

取っ手もつけれてないし、こっちは来週考えよう。

入口にいるツバメさんは、赤ちゃんから青年のような顔つきへと成長してました。

かわいいなあ。

20170605.png3月末にAmazonのKindle Direct Publishing(以降KDP)で出してみた『ブルルンバイク日記 ~大型免許教習編~』というマンガ本。これの売り上げが先日各口座に入金されました。

各口座にっていうのは、「日本のAmazonで売り上げた分は日本の銀行口座に」「それ以外はアメリカに持ってる銀行口座に」と設定していたため。そのどっちにも入金が発生してくれたわけです。

この本の販売開始が3月29日で、それを当ブログで宣伝したのが30日。今回入金があったのは3月31日までの分なので、実質2日間の販売実績分となります。
日本円の方が1万4千円ちょいで、ドルの方が47セント。

特筆すべきはドルの方で、入金に手数料が発生してないんですよね。
以前この口座を持つアメリカの銀行に問い合わせてみた時は、「入金には12ドルの手数料がかかるよ」という話でした。
これは、Amazonからの入金がアメリカ国内の送金ではなく、ドイツ銀行ロンドン支店からの海外送金になるという話を受けての回答だったんですけど、実はその後継続してAmazonと、私が口座を持っているセントラルパシフィックバンクに問合せを続けていたところ「あれ?これひょっとして手数料やっぱりかからないんじゃないの?」ということになっていたのです。とはいえ確証が得られないので、日本の売り上げはとりあえず日本の口座で受け取るようにしていました。そこへ今回幸いにもアメリカで売り上げが発生してくれたもんで、「やっぱり手数料無料で入金されるわ」という確認が取れたのでした。

海外送金のやり方には、どうも2種類の方法があるみたいなのです。
ひとつは電信送金(Wire Transfer)。もうひとつは電子送金(ACH Transfer)。

日本語にするとすんげえ似た言葉なので同じ意味をただ言い換えてるだけと受け止めそうになるんですけど、2つは明確な違いがあって、さらにAmazonがどの方法で入金を行うかというと「電子資金振替(EFT)で入金するよ」と言ってくる始末。だからなんやねんどれやねん...と。
このあたり、書き始めると長くなるので、詳細は明日に回すといたしまして、要はそれで行き違いがあって「手数料かかるかも」「いやかからないかも」と不安なことになってたんですね。それが、今回はっきり確証が得られましたよと。なんだよこれで当初の計画通り、「日本に居ながらにしてドル稼ぐぜ」ってのも可能やないですか。良かった良かった。

自分の中で色んな実験を兼ねてKDPで出してみた今回の本。最終的に売り上げが10万円行けば及第点だと思っています。20~30万円行ったりしたら成功の部類。それで食えるかっていったらアカンわけですけど、元からそうして売れるほどの作家性があればマンガエッセイにもっと軸足を置いてますわって話なので、あまりそのへん身の程知らずな夢は見ないようにしています。
とはいえ、10万でも行くかなあとかなり不安。行くといいなあ。

20170606.png昨日の日記でふれた電信送金(Wire Transfer)と電子送金(ACH Transfer)という2種類の送金方法について書いてみる。

電信送金というのは、銀行同士が直接送金の手続を行うもの。よく海外送金だと「SWIFTコード」なる用語が出てくるんだけど、このSWIFTというのがその際にやり取りを行う通信手段のことらしくて、海外送金の場合はだいたいこれが定番。手間がかかる分、手数料も高い。電信って名が示す通り、昔は電信を使って「送るよー」ってやり取りをしてたらしい。

電子送金というのは、決済を仲介する業者さんが間に入ってて、銀行間の決済をこの業者が一括で自動処理してくれるもの。主に小口決済に使われるらしく、IT技術を使って自動化してるやり方なので手数料は安い。ただし、アメリカ国内の決済で利用されるものっぽい。

と、それぞれの特徴は以上のような感じなのです。

つまり「電信送金だと手数料高いよ!電子送金だったら手数料かからなかったりするけど、その場合はアメリカ国内の決済に限るねえ」ってことになるわけですね。

そのため、当初セントラルパシフィックバンクから受けた回答は「ロンドン支店からの送金であれば(電子送金はアメリカ国内でしか取り扱いがないので)電信送金扱いになります。なので手数料がかかります」というものでした。
ところがAmazonはハッキリと「電子資金振替(EFT)で入金するよ」と言うわけですね。じゃあ電子資金振替(EFT)というのはどちらに該当するのか銀行側に確認を取ると、これは「電子送金」にあたるらしく、それであれば手数料はかかりませんとなる。

でも、当行では電子送金はアメリカ国内の送金でしか扱ってないよ...とは言うので...結局やってみないと確証得られないなあとなっていたわけですね。
結局手数料ゼロで受け取りができたことから、自分のケース(アメリカの銀行でドルの支払を受ける)の場合「KDPの売り上げ入金は手数料のかからない電子送金で受けることが可能」という結論で大丈夫のようです。良かった良かった。

ちなみに、このブログ左下の方にApp Storeのバナーが貼ってあります。これはiTunesアフィリエイトってとこの提供するバナーでして、ここも売り上げをドルで受け取ることが選択可能になっています。
ついでだからこっちにも問い合わせてみたところ、こちらは「SWIFTを使用した電信送金」との回答でした。ルーティングナンバーとかいうACHで使うっぽい番号を登録させられているので、いけるんじゃないかなーと思ったけどダメか。残念。

以上、ドルの売り上げをアメリカの口座で受ける時の送金方法による違いについてのざっくりとした覚書です。
わざわざドルにして海外口座で受け取ろうという酔狂な人もそんないないと思いますけど、一応情報のひとつとして載せておくのであります。

20170614.png先週金曜日に、Dell主催の製品座談会に行って来ました。
先月から、Dellのアンバサダープログラムに登録している一般ユーザーに数種類の製品が貸し出されていて、それを返却するタイミングで一堂に会して感想を述べ合うというイベントなのです。実際に製品の開発部門にタッチできる人とも話ができるみたいなので、こちらも色々聞きたいことがあるし楽しみにしてたんですよねー。

そんなわけで行ってきました、場所は六本木のグランドハイアット東京っていう高級ホテル。あまりに縁がない場所過ぎて道に迷いまくった。入ってみたら静かで落ちついた空間かつだだっ広い会場に、多数揃えられた食事の数々。んでもって酒。
なんだろう、なんかほんとDellが自分の知ってるメーカーじゃなくなってる。

XPS 13 2-in-1というマシンは、ノートPCとしては「良くできてるなあ」と好感の持てる製品でした。
小さくて薄い。軽い。でも、そうした筐体の印象に反して、ディスプレイを開いて見ると画面がめっちゃ広いんです。この筐体サイズで13インチというのは確かに広いんだけど、ベゼル幅が極端に抑えられた作りのおかげで実サイズ以上に大きく感じられる。
キーボードまわりはパームレスト部分に至るまでカーボン素材で一体成形されていて、これがしっとりと手に馴染む。思わず昔のThinkPadにあったピーチスキンを思い出しました。キー配列は日本語キーボードだったせいで若干右が詰まった異形配列でしたけど、自分で買う場合には英語配列を選ぶから関係なし。タッチパッドは...Windowsマシンとしては上々の出来だけど、MacBookと比べちゃうとちょっとねーという感じ。少し反応が鈍いです。

この日は他にも用事があったので相当荷物が多めだったんですけど、それでもカバンの隙間にスルリと入っちゃうコンパクトさなんですよね。開発の方と話をしたら、そのコンパクトな筐体にアンテナ部や各スロットなんかをいかに溶け込ませるか苦心した話が聞けて、そのあたりもこだわりのある良い製品だなという印象を受けました。

一方で自分としては何よりも最優先なのがペン。これが「13インチのシングル画面で狭いことにさえ目をつぶれば、まあ仕事の直し作業とか無理なくやれちゃう」程度に使えてくれれば...という視点で1カ月使ってみたんですが、やっぱりちょっと難しさが残りました。

当初「少しカーソルの追随が遅い」と感じたところはワコムドライバを導入したことで解消。位置精度についても、何回か調整を行った後は、静電結合方式(AES)の長所として液晶全域で問題を感じることはありません。視差もけっこういい感じなんですよね。

こうやって覗き込むとガラスの厚みを感じますけど...

実際に描く時の視点で見ればこんな風にぴったり。

別の角度からもう一枚。

前回格子模様を描いたテストと照らし合わせれば、この視差であれだけ歪みなく描けるっていうのはけっこう良い出来だと思うわけですよ。

ただ...これで絵作業をしようとすると、まずマシンスペックの問題にぶち当たりました。
クロック的には3.6GHzまでブーストがかかると借用時のスペック表には書いてあるんですけど、実際にクリップスタジオペイントやAdobe Illustratorで作業をしているとぜんぜんクロックが伸びてくれません。特にクリップスタジオペイントでこの傾向が顕著に出ていて、だいたい常時0.9GHzあたりで動作してる。当然動作も緩慢で、描けないわけじゃないけど気持ち良くない。ACアダプタ外してバッテリ駆動なんかにしようものなら、さらにクロックが抑制されてしまって正直使えたもんじゃありません。

これは以前使ったVAIO Zの時と同じ。この製品も、InstantGoに対応してるおかげでクロックが必要以上に抑えられてしまう仕様になってるんですね。ほんとなんなんだろInstantGoって。まったくメリットを感じないんだけど...。

これについては、こちらのサイト(「【Windows設定】DELLの"最強"2in1 PC『XPS13 2-in-1』のおすすめ設定について #2」)でプロセッサのパフォーマンスを設定できるようにするやり方を参考にさせていただきました。

これでクリップスタジオペイントでもクロックがガンガン上がるようになり、作業はめっちゃ快適になりました。うん!クリップスタジオペイントを使うならかなりいいです。気持ち良く描ける。

一方Adobeのillustratorは...ちょっとつらい。標準ドライバだと「動作がもたっとするなあ」という印象はありながらもそれなりに使えていたCS6が、ワコムドライバだとポイント操作のオンオフがうまく拾えないみたいで押しっぱなしになったりまともに動作しない。あと短いストロークについてはただの点としか認識されないことがほとんど。うーん、ストロークの問題はあるにしても、安定して動作しないところさえ何とかなればもうちょっと使えると思うんだけど。

座談会に出席していた他のユーザーさんも「Adobe製品との相性の悪さを感じる」と言っていたので、何か鬼門がそこにあるんでしょうね。

メーカーの方には、そのへんのドライバサポートやレジストリパッチなどをメーカーサイドからもうちょっとフォローしていけないものかというお願いや、そもそも16:9って画面比率やめようよ2in1でこの比率は使いづらいよとか、色んな話をさせていただきました。
画面比率については、お偉いさんから直接「動画見るのに最適なんだよ」という回答があったり、開発サイドの方に聞いてみた感じからも「ペンを取り入れた2in1マシンにはしてみたものの、それをどの層にどのように使ってもらうかについてはまだ模索中」なのかなという印象を受けました。
実際、絵描き作業じゃなくて、写真現像とか映像編集に使う分には今の「ON/OFFがはっきりしたタッチ」の方がわかりやすいという感じの声もありましたし。

どうなって行くのかなあ。Dell Canvasも控えていることだし、絵描き視点の声をどんどん取り込んで欲しいなと思うけれども...。
Dellのアンバサダーイベントは、行く度に興味深い話が聞けて楽しいので、また機会があれば是非参加したいと思います。

20170616.png
2010年に、第一弾となるITパスポート編を発売して以来、多くの方にご愛顧いただいているキタミ式イラストIT塾 情報処理技術者試験シリーズ。毎年感想も多数いただいてます、ありがとうございます!
そうしてお寄せいただく中に、必ずといっていいほどあるのが「電子版を出して欲しい(分厚いから)」という声でした。そんなわけで、いつしか「これ考えないとあきませんねえ」というのが担当編集さんとの合い言葉に。

...で、この度こちらのシリーズの今年度版3冊が、まとめて電子書籍化されることに決まりましたのでお知らせです!

発売日は微妙にずれていまして、それぞれ下記となっております(ITパスポート編については、すでに昨日から発売開始されてます!)。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 平成29年度』が2017/06/15発売。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 平成29年度』が2017/06/17発売。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 平成29年度』が2017/06/27発売。

どうかよろしくお願いします!

20170620.png
「登山行きましょう」

最近お知り合いになったイラストレーターさんからそんなメッセージが飛んできたのは2週間ほど前のこと。なんでも、お知り合いになった時の会合の後で他の方と「登山行こう」と意見の一致をみたらしく、おそらくは見た感じあのおっさんもアウトドア好きっぽいから誘ったら来るだろうということで白羽の矢が立ったらしいです。

アウトドアは嫌いじゃないですけど苦行は嫌いなんですよね。
登山とかめっちゃしんどそう。やったことないし。

そんな言葉が頭の中をまわります。

ただ、せっかくなのでご一緒してみることにしました。やったことないものを頭っから否定してもつまんないし。そもそも登山したことのないおっさんを誘うくらいなんだからそんなきついとこは行かないだろう。多分これは「登山」という名の「ハイキング」に違いない...。

そう、とことこと登山道ってやつをのんびり歩きながら、行き交う人々と「こんにちわー」とか挨拶して頂上でおにぎりほおばって「あーいい天気」とかいうあれですよあれ。

そんなことを思ってさて当日。梅雨入りしたのが信じられないくらいに晴れてくれまして、こりゃラッキーだーと筑波山へと向かいます。
登山道入口となる神社にバスで到着して、階段状に整備された登山道をとことこと登り、「やっぱりハイキングだ」とか余裕をかましながらロープウェー乗り場脇にある売店でソフトクリームを買い優雅なもんです。

やっぱり登山とかいっても道が整備されてるとのんびりしたもんですね。
エネルギー補充用の携帯食とかいらなかったかもなーわっはっはっ。

そんなことを思いながら歩くこと1時間。あれ?

えっと...あれれ?ここ登るの?

道ないじゃないですか!いやこれが道なの!?道の定義から相談しよか!

脳内ではリトルきたみがわーわー大騒ぎですよ。そんな大騒ぎを続けながらなおも登ること1時間...。
9時半頃にふもとを出発して、頂上へとついた時にはちょうどお昼時になっていました。

すみません、ちゃんと登山でした。
太ももの筋肉が死亡して、お尻の筋肉も死亡して、ふくらはぎの筋肉も瀕死に陥って...と、次から次へと登山初心者のおっさんからエネルギーを搾り取っていく程度にはじゅうぶん登山でした。

あー疲れた。

まず到着したのは、2箇所ある頂の「男体山」側。

ぐるっと動植物を見て回れる周回路があるとのことなのでそこを一巡り。景色のいい崖があると、とりあえず先っぽに座りたくなりますよね。

あそこから来たのかーと。
関東ってほんと平野なんだなあ...と、眺めの良い景色にほれぼれしながらしばし時を忘れます。

この後は尾根伝いにもう一方の頂「女体山」側へと移動して、そこから下りへ入りました。

下りはさっきよりも楽だろうと思ったらこれがまた輪をかけて岩場だらけ。岩を越えて岩を越えてやっと岩が終わりやがったぜと思ったら今度はでっかい杉の根っこだらけ。乗り越えて地面に着地するたびに「ズドン」「ズドン」と年初から増えた体重が無慈悲に膝へのしかかります。
しかも湿っててずるずる滑るでやんの。

そうして膝がかっくんかっくん笑いはじめて、バックパックに押し込めておいた飲み物の類もすべて底をつき、「なんで俺はこんな苦行をしているんだ何故だいつから俺は修行僧に...」とエンドレス再生するのにも飽きたあたりでようやくゴールイン。目の前にちっちゃな鳥居があらわれたと思ったら、その向こう側に何の変哲もない住宅地が広がってました。
いきなり異世界から飛び出した感がすごいです。

終わったあああああ。
ゴールしたああああ。

後は温泉で疲れを癒し、枯渇したエネルギーを埋めるように酒と飯をかっくらって談笑し、でもやっぱり補充しきれてなくて家についたら荷物の整理をする余裕もなくバッタンキューでした。

そして数日。先日の日曜日。

なんとなくスポーツ屋に立ち寄って、なんとなく「40%オフ」と書かれた値札が目に入り、なんとなく気がついたらこんなものを買っちゃってたり。

ウインドブレーカーと軽登山用のバックパック。

いや、「なんでおれこんなしんどいことしてるんだろう」とか思ってたんですけどね、なんか楽しかったみたい。
とりあえず新しく買ったバックパックも出動させたいし、近々千葉の里山でも登って遊んでるかもしれません。

20170621.png
買い物に行くと、店から出た途端に袋を空ける癖が僕にはあります。これが人にはなんだかとても子供じみた真似に映るようで、「そんなに待ちきれないか」と笑われたのは一度や二度ではありません。

でもね、違うんですよ。
靴であれば、ソールの接着が一部剥がれていたり。服であれば、どっかの縫い目がほどけて穴になってたり。電化製品であれば、付いてるはずのものが付いてなかったり、電源が入らなかったり...。
とにかく初期不良を引く率が、僕はどうも高いらしいのです。それで、家に着いてから気付くと交換が手間だから、とにかく店に近くて確認できる状況になると、まずひと通り見ておかないと安心できやしない。そんな癖がついているのです。

というわけで、昨日ブログにアップしたばかりのウインドブレーカーなんですけどね。不良品でした。

もっともジャケット本体には問題なくて、ダメなのは付属している収納袋の方。袋に入れて小さくパッキングした状態で持ち歩けるようになってるジャケットなんですけども、この袋の口がどうもうまく絞れない。

よーく確認してみたら、引っ張っても引っ張っても紐が微動だにしない箇所があるんです。じゃあと紐を通す口を裏返していって確認したら、見事に縫い合わされてました。
自分の買い物運は、こういう「使えないわけじゃないからいいっちゃいいんだけど、ちょこっとだけイラッとする絶妙なとこを付いてくる」パターンがとても多く、毎回人としての懐の深さを試されているような気がします。

まあ、電話するんですけどね。人間ちっちゃいですから。
「ええ、不良品で、はい、あ、入荷したら交換、はい、ありがとうございます」
こんな会話も手慣れたもんですよ。

そんなことがしょっちゅうなもんだから、身内からはすっかり「運の悪い男」的に見られることが増えています。
でも違うんですよね。言っちゃ何ですけど僕は「運だけで生きてきた」といっていい男なのですよ。就活(第一志望)で寝過ごそうが、バイクで事故ろうが、無計画にフリーランスはじめちゃおうが、いつも何か助かっちゃう男。それが私。

ふっふっふっふっ。

いつからか、買い物運とかしょうもないとこで貧乏くじを引かせることにより、総運を貯めてあるんだよなきっと...と確信を持つようになりました。なのでまあ、不良品引き当てたのはめんどくさいんですけども、「ああ、俺の運もまだまだ大丈夫だな」とほっとしてみたり。

人生40年も生きてますと、色んなジンクスができるものです。

20170622.png
2017年07月14日から2017年11月30日までの期間限定で、事前申込みをした二輪車に限り、指定エリア内の高速道路を2日間定額で乗り降り自由にいたしましょうという割引プランが発表されました。
たとえば東関東道・館山道コースを申込時に指定したんであれば、2,500円で千葉県内の高速道路が乗り放題になるという...いや千葉県内そんなに乗るかな。狭くない?

何というかエリアが細切れにされすぎてて、どうもこれはツーリングというには狭いだろという印象が強すぎるのです。

詳しくはこちらのリリースを見ていただくと致しまして。
...> 「NEXCO東日本・NEXCO中日本連携企画 二輪車限定「首都圏ツーリングプラン」が7月14日からスタート!

事前申請が必要なところといい、正直なところ「使いづらい」という以外の言葉が出てこないのですが、ここでひっかかるのが「これが試金石とされるのではないか」ということなのですよね。
高速料金に二輪専用の枠を作れというのは、駐輪場問題とあわせてバイクユーザーにはずっとつきまとってきた議題のひとつです。軽と同じ料金はおかしいんじゃないかー、もっと安くていいんじゃないかーってやつですね。

これがたとえばその第一歩となる取り組みなのだとしたら、利用が進まなければ「バイクユーザーは口先ばっかりでいざ割引を導入しても利用が進まなかった」として今後議論が封殺されてしまうのかもしれない。
そう思うと「使いづらい」と安易に断罪していいものではないと思うわけで...。1回はお得な料金になるお散歩コース設定して試してみるかなあ。

どっかで「首都圏ツーリングプランおすすめツーリングガイド」とかやってくんないですかね。

20170623.png
「マテ貝って何よ」という方は、まあまず過去のマンガなどを読んでいただきましてですね。

ダメな大人
マテ貝採りをやってみたかった理由
「ふひっ」となった瞬間
ギャング釣りでしめ、その後の食事タイムとか

で、このマテ貝採り。今週の金土日は、とんでもなく潮がいいんです。

自分が良く行くマテ貝採取ポイントさんは、普通の干潮時だとまだ水没したままで姿をあらわしません。あくまでも大潮など満ち引きがでかい日の、水位が一桁近くなった状態じゃないと採取自体が不可能なのです。

それがこの金土日は、なんと干潮時に水位がマイナスにまで下がる。
当然陸地がせり上がる。かなり広範囲にせり上がる。間違いなく採り放題。

時期的にもちょうど採取シーズンだってことで、もう今月に入った時から「この日に行くぞ」と決めていたんですね。梅雨入りしてずっと雨予報になってましたけど、それでも信じてた。神様はきっと自分の頭上に微笑んでくれるに違いないと...。

だいたいそう信じてアテにしてると本当に晴れてくれるんだからありがたいものです。

そんなわけで、普段なら金曜日は陶芸の日なんですけども、今日はぶっちで朝からマテ貝を採りにお出かけしてます。
バケツいっぱい採れるかな。採れるといいなあ。

20170626.png
そんなわけで先週の金曜日、仕事そっちのけでマテ貝を採りに行ってきました。

アサリを濃厚にしたその味わいもさることながら、なんといっても「塩を振りかけてモグラ叩きのようにひょこひょこ出てくるやつらを引っこ抜く」という採取の手順が楽しいんですよね。ほんとレジャーに最適。

必要な道具は平らなスコップとバケツと塩。スコップで平らに土を掻き取ると直径1cmくらいの穴が見つかるので、それに塩を振りかけて待ってやればいいのです。

iPhoneの画面を確認しながら画面越しに採っているので、手先が覚束ないのはご容赦を。

うちの連中は誰もマテ貝を食べてくれない(もともと貝があまり好きじゃない)ので、この日はそのまま仕事場に持ち帰って、そこのキッチンで料理をして1人で遊んでました。もちろん酒を飲みながらつまみながら。超楽しい。

メインはマテ貝のボンゴレスパゲティ。んでもってマテ貝のアヒージョとマテ貝の酒蒸し。あと軽くトーストしたフランスパンとサラダ。そして帰り道に買ってきた酒。すでに減っちゃってますけど、一応ここからがマテ貝豊漁の宴会開始。

今回マテ貝採るぞって決めた理由のひとつが、このアヒージョです。最近これを出してくれるお店が増えてて、その度に「あ、これおいしい」ってなってたんで、大好物の貝を使って存分に食ってみたかったのです。

じゅわっと染み出るオリーブオイルがおいしい。これは酒がすすむなあハッハッハッ。

ちょっと食べ過ぎたので、当分貝はいいです。今度はテナガエビ採りに行こう...。

20170627.png
近所にある空手道場に、かれこれもう5~6年近く通ってます。といっても、数ヶ月行ったら数ヶ月休み、またなまってきた頃に数ヶ月動いて、徐々にフェードアウトして幽霊部員。そんな付き合い方。
もともとは息子をそこへ通わせるようになったのがきっかけで、自分も一応高校の時にちょろっとかじった経験者だったので、「パパさんも一緒にやる」となって今に至ると。なんだかんだと段位だけは上がって、「あなた三段ね」ってことで道場内では指導員という扱いになってます。

肝心の息子はというと、基本的に自分に似ちゃったようで荒事は好まないみたい。そんなわけで空手よりもサッカーの方に夢中で、空手はなんとなーく続けてるレベル。だからあんまりうまくもない。
それでもまあ、高校三年間だけの貯金で趣味として遊べてる自分みたいなのもいるわけだから、別にこの時点でがっつりやらないからといって駄目出しする必要もないし、嫌いにならない程度にゆるーく続けてればいいんじゃないの?それを許してくれる師範でもあるしって感じで、親子ともどもゆるーくやってたりします。

その息子が、珍しく道場から渡されたプリントを持って「この大会に出る」と言い出した。見ると形の団体戦で、場所は日本武道館でやるらしい。すごいとこでやるなこれ。
息子にしてみれば、「そのすごい場所でやる大会なんて、パパも出たことのない偉業である、つまりオレの勝ちだ」となるようで、その理屈には突っ込みどころが多すぎるなと思いながらも「まあやる気になるのはいいことだ」と、特に水も差さず「じゃあ頑張れ」と送り出したわけです。なんせ団体戦ですからね、出るからにはちゃんと稽古しないと他の子に迷惑になる。

そんなわけで、大会に出る子たち用に設けられた強化練習の時間には自分も様子伺いに顔を出してみたところ...。
まあ、一応指導員なわけだから、稽古に混ざらず見てるだけってのも具合が悪いわけですね。
なので自分も着替えて子どもたちを教えるのに参加したりするわけですよ。
そしたら師範が腕章持ってきて、「数チーム編成するから、それぞれに監督つける必要あったんだよ。じゃあキタミくん1チームお願いね」って...。えっと。

なんか息子に「じゃあ頑張れ」って言ったけど、これ「オレも頑張れ」って流れになってない?

とはいえ息子だけぽいと放り込んで自分は参加しないというわけにもいかず、どうも自分の「のんびり空手ライフ」に暗雲が立ちこめつつあっておののいてます。
形は昇段試験とか必要な時だけちょろっと覚えて、後はうろ覚えで済ませてるんだよなあ...。

20170629.png
以前、AmazonのKindle Direct Publishing(以降KDP)で出した『ブルルンバイク日記 ~大型免許教習編~』というマンガ本の、4月分の売り上げが入金されました。3月分の入金については前にも書いたんですけど、その時は発売日との絡みで実質2日間だけの集計だったのに対して、今度は丸々1ヶ月分。正味の売り上げ推移が問われることになる入金です。

で、その売り上げはというと、4万ちょいってとこでした。
3月分の売り上げとあわせると、だいたい合計が5万5千円くらい。

グラフで見ると、月初の数日だけ発売直後のご祝儀が続いてぱーっと売れたり読まれたりしていました。その後、固定客層以外には広がらず一気に収束しておしまい。ぽつりぽつりと今でもたまに出てはいますが、リアルタイムの集計を見る限り、多分この後は毎月2千円くらいの入金が細々と続くくらいがせいぜいだと思います。

以前書いた通り、自分としては「10万売れたら及第点、20万超えたら成功の部類」と思っていたので、この結果はまあ落第かなーって感じ。ただ、ネタとして売れ線では全然ないし、「自分はコミックエッセイを主戦場にはできない」という気持ちもあるので、意外な結果ではないのも残念なところ。そうなるよねーって気持ちが否定できないんですよね。

KDPについては、主で試したい題材が他にあるので、継続してそちらに注力していく姿勢はまず変わらないとして、一方で今回「おもしろいなー」と思えたのは「惨敗が惨敗とちゃんとわかる」ことでした。出版社通しちゃうとこのへんの情報が見えづらいんですよ(言えば数字を出してくれたりするので完全に見えないわけじゃない)。自動集計の数字には遠慮会釈も一切ないので、余計に現実がはっきり見える。

ダメならダメで次の一手を考えるだけの話。そうした機会を作る意味でも、市場と直結して著者があれこれ考えられる仕組みは素晴らしいと思うだけに、たまに「安い仕事ばっかりで」と嘆く人を見ると「だったらKDPで実験でもしてればいいのに」なんて思います。自己分析できる機会って貴重です。

アーカイブ

2017年6月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

About 2017年6月

2017年6月にブログ「キタ印工房」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2017年5月です。

次のアーカイブは2017年7月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

広告