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先月末、なが~~~~い間書き続けていた『キタミ式イラストIT塾 情報処理試験シリーズ』の応用情報技術者編が、ようやく脱稿を迎えました。長かった。ほんとーに長かった。
そうして燃え尽きて空っぽになっちゃった状態から、ようやくのそのそと起き上がりつつある今日この頃です。
来年度版が出る12月刊行に間に合わせるためだと、9月末には原稿をひと通り揃える必要があり。そのために最後の追い上げをがんばったおかげで月の終盤には時間的余裕も生まれていたはずなんですけど、もう自分自身に精神的な余力がありませんでした。
「ここで一気に終わりまで持って行かないと、明日の朝起きてまたスイッチを入れるのは無理かもしんない」
そう思ったもので、最後の日は夜になっても作業を止めずにひたすら終わりを目指して一気書き。そうして、夜明けを迎えると同時に原稿作業も終わりを迎えました。
もうねー、仕事場を簡単に片付けて、玄関のドアを開けて、外に出たら広がってた夜明けのなんとも言えない薄青色の空。あれは一生忘れないだろうなあ。それぐらいに印象的でした。やっとこれで解放される。やっと書き上げた。やっとゴールに辿り着けた!!!!!!
叫びたい気持ちを押し殺すのが大変で、それぐらいにすさまじい解放感でした。
思い起こせば、この情報処理試験シリーズをやると決めたのが7年前。
その一年後にITパスポート編を出して、次の年には基本情報技術者編も出して、色々と右往左往しながら、「これ本当に書き終わるのかなあ」と時には怖じ気づいたりしながら、なんとか当時編集さんと約束した「応用情報までは出す」という約束を果たすところまで無事辿り着けました。
うん、まだ出てないので辿り着けてはいないですけど、ここまで持ってくれば多分明日事故で死んだとしても本は出るはずだから、書き手としては「辿り着いた」なのです。
ブログの記事を掘り返してみると、そもそものスタートはこれでした。
...>『進むべきか退くべきか』
んでもって、こんな記事に話はつながり...
...>『タイミングというのは「ある」と思う』
この時抱いた「今回の川は、どこに流れつくのかなあ。」という思いの先に、今の自分がいることになります。
こうして今、立っている場所やまわりの状況を見る限り、悪くない選択だったと思います。そう素直に思えることがうれしいです。
そんなわけで、今年12月にはいつもの「ITパスポート」「基本情報技術者」とあわせて、「応用情報技術者」も同時刊行できる見込みです。
「キタミ式が出たら応用も受けよう」「キタミ式が出るのをずっと待ってます」という声は、毎年少なくない数をいただいていました。本当にそう言っていただけるのは幸せなこととその度にうれしく思いつつも、毎年お待たせするしかない状況が心苦しいのひと言でした。
でも!今年は出ます!
お待たせしてすみませんでした!
どうかよろしくお願いします!!

2年以上昔のアメリカ行きの時にSIMフリーのiPhone5Sを買いまして、それをずっと愛用していました。SIMフリー便利。
それでもそろそろ買い替えかなーと思っていたところへ今回の7。うれしいことにSuica対応。これは買い替えタイミングとばかりにそっこうで注文しました。当初はツヤツヤのジェットブラックを考えていたんですけど、店頭で実物見たらあまり好みの質感じゃなかったので、その隣に飾られててけっこうかっこいいと思えた黒を選びました。
でね。
これがすべすべして気持ちいいんですけど、iPhone5Sに比べたらでかくなってるじゃないですか。
なんか重量バランスがちがうんですね。
片手で操作してると、するんと落ちそうになるんです。めちゃ滑る。
ケータイの類は「傷すらも味!」と思って裸で使うのが信条なんですけど、これはさすがにこのまま使って落っことしたら後悔するなーと思ったので、自分としては珍しくカバーを買っちゃいました。Amazonで「本革製」ってうたってるぜったい本革じゃないだろ嘘だろそれって安物カバー。
こんな感じになりました。端的に言えばApple純正のパチモンです。

うーん、本革...か?怪しい。
裏側はこんな感じ。純正品にあるようなAppleロゴはありません。
ボタン部分は特に裏あてなんかもないので、押し心地はけっこう固めになります。ミュートスイッチはすげえ切り替えづらくなった。しかもそこの革は切りっぱなしなので、ちょっと質感的には微妙。
あと、バイクでナビ代わりに使う時はいちいち外してハウジングに入れないとアカンので、それがちょっとめんどくさい。
でも「滑る!」って感じはなくなりました。
iPhone7はレンズ部分が飛び出してるのもあって、机の上にポンと置く時は乱雑に投げないでそーっと置いてたんですけど、そういう気遣いも不要になりました。
まあ、1,000円程度の品なので、飽きたら外そうと思います。

いい映画でした。それに尽きる。すっっっっっげえ面白かった。
なるべく情報を仕入れず観に行ったので、CMの印象で抱いてた予想としては、男女入れ替わりものということで昔あった映画『転校生』パターンかなというものでした。まあ多分男女が入れ替わって、それがすごく遠く離れた相手で、その二人が巡り会うために右往左往あって、終わり間際に邂逅できましためでたしめでたし...という、そんな予想。
いい意味で予想通りだったし、いい意味で予想を裏切られまくって楽しかった。
楽しめる要素てんこ盛りのジェットコースタームービーで、基本的に予想は裏切られて「うそ!?」ってなりまくるんだけど、ここは外して欲しくない!ってところはきっちり期待通りにまとめ上げてくれる。退屈する暇なんてぜんぜんなくて、終始話に引き込まれまくりの映画。
いつも夢の中で同じ街が出てきて、その夢がはじまると懐かしい気持ちになるんだけど、目覚めるとすぐに記憶が薄れて忘れてってしまう。その街に実際行くことができたらどんな気持ちなんだろう。
誰しもが経験のある(多分そうだよね?)そういう物語のタネを、こんな風に料理できるんだ...と、そんな意味でも感心したりして。
そこに映像美と音楽が加わって、これがもう...もうね、いいんですよ。いい。多分もう1回観に行ってしまうと思います。
家族4人で観に行ったんだけど、上は43歳のおっさんから、下は10歳の男の子まで、全員が「面白かった...」としびれて映画館を出てくるという間口の広さも印象的でした。娘なんてこれが観るの3回目になるのに、まだ「もう1回観に行くなら私も行くよ」とか言ってるし、息子も「もう1回行くでしょ?俺も行く!」とか言ってるし、かみさんまで「私ももう1回行く」とか言ってるし。
そんなわけで、2回目の鑑賞に向けて今は小説版に手を出してます。
小説も基本中身は同じなんだけど、映画を観てから本を読むと、映像が頭の中で再生されてこれがずいぶん具合がいい。語り部の視点が映画とはちがう分、内容が補完されるところもあり、「ああ、あそこはそういう意味だったのか」と思うこともちらほらと。
本編の小説はすでに読み終わったので、アナザーストーリーの方を今は読書中です。これを読み終わったら、あらためて2回目を楽しみに映画館へ出向きたいと思います。

昨年はキタミ式の応用情報を書かなきゃというプレッシャーに押しつぶされてしまい、年賀状を書かずに済ませてしまいました。フリーになってはや10数年。1回も欠かしたことはなかったんですけど、昨年だけはとうとう書く気力が起きなかった。
今年は無事大きな仕事を終えたことだし、年賀状を書こう。
いや、書くのは当たり前として、早めに取りかかって、ちゃんと元旦に届くよう投函しよう。
そんな風に思ったわけですよ。
ちなみに年賀状の宛名書きには、例年『楽々はがき』というソフトを使ってます。さすがに新機能がまったくないとポチれないので、今年度版はどうなってるかなと確認してみたら、年賀ハガキスキャンと管理機能なんかが足されてて「お、いいねいいね」と。
そう思ってふと気がつきました。あれ?来年の干支ってなんだっけか。
実は昨年(というか今年の頭)は、年賀ハガキを出してないどころか、いただいたハガキの整理もできてません。
この疲労感はその前年からもずっと持ち越していたものだったので、実はその前の年の分も整理できてません。
それがごちゃっと棚の上に積んである。見るとひつじとサルの絵が散見されます。
どっちだ...どっちが今年で、どっちがその前の干支になるんだ?
そんなことすらわからない始末。それどころか、どっちに書かれてるひと言メッセージを読んでみても、今年いただいた言葉として読んで違和感がない。
まあ、年号を見比べることでどっちが前の年に当たるかはわかったんですけどね。
それぐらいに、どうも自分には1年ほどのぽっかり空白期間ができていたようです。
年賀状はふとした時にさかのぼることがあるので、極力捨てずに残してあるんですけど、この整理も考えないとだなああ。

けっきょく年賀状は、すべてスキャンして画像データとして蓄積させていくことに決めました。これならスキャナにつっこんで一気に読ませれば終わるし、単なる画像だからWindows標準のエクスプローラで大きめのサムネイル一覧にして表示させるだけでそこそこファイリングできた気分になれるし、楽でいいです。
こんな感じ。

もっと細かく管理したいと思えばEvernoteに放り込むかもしれませんが、とりあえずこれでいいや。
なんで今までこれをやらなかったかというと、「年賀状のおもて面とうら面を両方スキャンしておきたいから、そうすると一枚の年賀状が2つの画像ファイルになっちゃって管理が難しい」と思い込んでたからだったんですね。
なんのことはない、スキャナの設定で読み取り面を「半折り」にしてやれば、機械の方で勝手におもてとうらを結合してひとつの画像ファイルにしてくれるんだから、それで済む話だったのです。
この「半折り」っていうのは、A4のスキャナでA3の用紙を読み込むために、「半分に折ってうらおもて読ませたデータを元の見開き一枚の紙として合成する」のがメイン用途の機能なので、選択肢としてすっかり頭からもれてたという...。
まあ、うら面が横書きの場合はちょっと首を90度傾けて読む必要がありますけどね。
とにかく、たまる一方だったハガキ類がこれで一気に片付けられるようになりました。ファイリング待ちで机の片隅に積んであったハガキもスッキリ。書棚の中でファイリングされてほこりを被りつつ毎年占有場所を増やしてた束もまとめて画像に変わってスッキリ。すげえ、めっちゃ快感。
もともとドキュメントスキャナは紙の本を電子化して処分しちゃうために使ってたんですけど、ほんと使いどころが色々あって便利ですとあらためて。

バイクでふらふらお散歩して、景色のいいとこでほっとひと休み。おもむろにサイドバッグから野点セットを取り出して、湯を沸かし、コーヒーの粉をマグカップにセットして、熱々のコーヒーを淹れる。
自分の住む地域では、ほんの10分やそこら走れば、もうそんな贅沢な時間を楽しむことができます。なんせ徒歩圏で湧き水汲んでスタートできますからね。
今はこの野点セットとして、コールマンのガソリンバーナー、バーナーの容器兼ヤカン代わりのクッカー、ライター、軍手、チタンマグ、水を入れる500mlペットボトル、折りたたみ式のコンパクトなテーブル、コーヒーの粉、ペーパー、ドリッパー、ゴミ袋あたりをサイドバッグに入れてふらふらしてます。
んで、仕事でカンヅメ状態にあると、この「ふらふら」が恋しくなるわけですよ。
「これが終わったらふらふらするぞ」「絶対するぞ」そんなことを思いながら仕事に向かう。
でもなかなか終わらない。そうすると不思議とAmazonで買い物しちゃうんですよね。なんででしょうね。なんか色々ポチっちゃう。なんか行けない分計画だけは頭の中で大きくなっちゃうんですよね。
そんなわけで我が家には、新しいバーナーが届いてたりなんかして。

「よし出かけるぞ」って時に、ガソリンバーナーだとガソリンの残量をチェックして継ぎ足すってのがテンポ崩してめんどくさく感じてたのです。サイズも嵩張るし...。
そこで、カセットボンベが使える小さなバーナーを買ってみたのでした。
カセットコンロで使うボンベには小さいサイズもあるので、それだとマグカップにほぼ入っちゃってこんなにコンパクト。

しかもバーナーを折りたたんで収納したケースには余裕がありますから、たとえばコーヒーをやめて紅茶派に切り替えたりすると、3杯分くらいのティーバッグなら、ケースの中に余裕でおさまります。紅茶派になろうかなあ、後片付けも楽になるし。
紅茶で済ますなら、マグに水入れて火にかけて沸騰したらティーバッグ入れて...で終わっちゃうんですよね。
それぞれ収納した状態での、ガソリンバーナーとの比較がこちら。

こいつもガソリンバーナーとしては小さい方なんですけど、比べるとぜんぜんちがう...。マグはどっちの時も持って行く必要があるので、純粋に本体だけで比べたら雲泥の差に。
先週末釣りへ出かけた際にさっそく持ち出して使ってみたところ、さすがにガスは扱いが容易で楽でした。しかもトロ火OKなので、マグを火にかけたままずっと保温しておくこともできるという便利さ。
ガソリンバーナーのロマンあふれる佇まいが大好き...ながら、本気のキャンプの時以外はこっちのバーナーを愛用することになりそうです。

原稿書き終わったやったやったって騒いでいたのがつい先日だと思ってたはずなんですけど、もう手元には校正の束がたまっていてこちらの返送待ちでみんなの作業が止まりそうになってて10月の終わりが見えてきてる...。
いつの間にそんなにも時間が経ったんだろう。
わかってはいるんですけど、「勤勉さ」という才能が欲しいです。

さすがにやばいよねーってことで、心を入れ替えてキタミ式 応用情報編の校正作業を進めています。
昨年末まで、この作業の主役だったのはCintiqCompanionさんだったんですけども、今年からそこはiPadProの担当になりました。iPadとはいえ12.9インチという画面サイズはCintiqCompanionとほぼ同じ。原稿はほぼ見開き原寸で確認できるし、なんせPDFの扱いがスムーズで良いです。ApplePencilと組み合わせてとても快適に朱入れができちゃう。
基本的に自前のストレージをあまりあてにしてないiPadさんであるため、それが逆に効を奏してネットとの親和性についてはパソコンと負けず劣らずなのもうれしいところ。朱入れに使っているPDF注釈アプリなんて、書いたそばからオンラインストレージと同期を取ってくれるので、「ファイルを受け渡す」という作業フェースがほぼなくなりました。
作業の流れはだいたいこんな感じ。

うちのWindowsマシンにはiOSのAirPrintを解釈するサービスを入れてあるので、Illustratorファイル側で修正作業を行う必要が出たものについては、朱入れしたその場でポンポン印刷してレーザープリンタの排紙トレイに積みっぱなしにしてあります。
「今日のチェックはここまで」となったらその出力の束を持ってきてIllustratorで作業開始。全部修正を反映したら、PDFが置いてある共有フォルダの中に「修正ファイル」としてまとめてコピーして全作業が終了。
校正作業といえば、分厚い紙の束に埋もれて、作業が終わればいちいちコピーとって、編集さんへと送り返す期日に間に合わせるため夜遅くまで受け付けているクロネコヤマト営業所まで車を走らせる...ってのが常だったんですけど、ほんと便利になったものです。

ちょいちょいセールをやるAmazon。その中から値引き幅の大きいものを眺めては衝動買いに走る。
「趣味?」といっていいぐらいに自分にとっては日常でもあります。
今日もそんなこんなで日課のニュースサイト巡りをしていたら、「Kindleストア4周年記念【最大50%OFF】Kindleコミックまとめ買いセール」の文字が。なんかいいのがあるかなーと眺めてみたところ、目に飛び込んできたのが表題のコミックでした。プロレススーパースター列伝。
自分と同じ世代の人なら絶対ピクリと反応するはずのこのタイトル。
ギャグやパロディネタとして民明書房と並び立つ一般教養レベルの必須科目。
そりゃアンタこんなん買うでしょ...とばかりにポチリと。
今になってみれば「嘘知識の宝庫だろ」としか言い様のない中身だったと思うんですけど、昔はこれを大まじめに読んで「すげえ!」って思ってたんですよね。ピュアな小学生でした。

日陰に入ると肌寒いし、日向に出ると少し暑いくらい、でも全体としてはちょうどいい案配のあったかさ。そんな絶好のお散歩日和りだった日曜日。前から入っていた予定が急遽なくなったのもあり、ふらりとバイクに乗って房総の山の中をふらふらしていました。
もちろんバイクのサイドバッグには先日見直しをかけた野点セットが入っています。
あ、そうそう。
この野点セットにちょうど良さそうなポーチを100均であさってきましてね。

これが測ったようにジャストサイズ。
こじんまりとまとまってくれてるんですが、中を開けるとこれだけのものが収まっています。

緑のケースはガスバーナー。専用のプラケースにわざわざ収めてあるのがちょっと無駄に感じるところです。ちなみに今回は紅茶でいいやーと思ったので、このケースの中にティーバッグを3つほど放り込んでます。
もちろんこれをバラバラに押し込んでも入らないので、いったんこんな感じでそれぞれまとめてから突っ込んでる。

この日はこの野点セットに加えて、サイドバッグに釣り竿と水バケツ、あと小型のクーラーボックスも突っ込んでいました。山をぐるぐる回ったら海側に出て、いい釣り場があったら釣りでもしようかなーと思いまして。
夕方には庭でバーベキューをやる約束をしていたので、それまでに帰らなきゃいけません。
そんなわけで南房総までは南下しないで、その手前で田舎道をストトトト...と流します。
目には緑。土のにおいや草のにおい。野焼きの後らしき焦げた香ばしいにおい。その中から時折ぶわっと飛び出してきて鼻孔を包む甘いにおい。なんだろう、キンモクセイかなあ...とか思いながら相変わらずストトトト...と。
春の房総も好きですが、個人的には秋の野焼きが終わったあたりの、香しい房総半島が一番好きです。
幾分満足したあたりで、帰りの便と釣り場のことを考えて、この日は内房へと進路を取り、工業地帯の中にある某港へと向かうことにしました。とっくに昼飯の時間も過ぎているので、いい加減休憩を取るべき時刻です。釣りもしなきゃいけないですしね。
前から気になってはいたけど行ったことのない漁港だったので、港沿いをゆっくり流して「どんな魚が釣れてるのかなー」とか「人の混み具合はどんなもんかなー」とか観察しながら突端近くに到着。
ここで釣るかー!と竿をおろしたら。
あれ?
バッグから引っこ抜いた竿をよく見ると、穂先が数cmほどコロンと転がり落ちてきました...。折れてる。
ここで釣ってみたかったのに...と半泣きで海を眺めながら、マグカップでお湯を沸かして持ってきたチキンラーメンを食べる。

腹が埋まると悲しみも幾分ましになったので、マグを水で軽くゆすいでウェットティッシュでぬぐって、今度は紅茶タイム。
紅茶おいしい。
でも、魚...釣りたかったなあ。ただただ海を眺めるばかり。
あ、ガスバーナーを専用ケースに入れて持ち運ぶのはスペースの無駄かと思ってたんですけど、いざ使ってみるとお茶タイム中のゴミ箱にちょうどいいとわかって、これはこれでアリでした。

それにしても...釣りたかったなあ。

アニメ化されたり映画化されたりしてるので、今はかなり有名な漫画なんだろうなと思う『四月は君の嘘』。自分が毎月購読している月刊マガジンにて連載されていた漫画です。
月刊マガジンは鉄拳チンミや孫六、Capetaなんかを目当てに読んでいたので当初は興味を持たず、たまに視界に入っては「なんかよく黒猫が出てくる漫画だなあ、猫の呪いとかそんな感じの話なのかね」とかピント外れの印象を抱いていたものでした。
それが気がつけば何となく読むようになり。
面白いなといつしか毎月楽しみにするようになり。
最終回を迎える頃にはじんわり感動して終わりをさみしく思うくらいにはなっていました。
そんな感じなので、久しぶりに未読部分にあたる物語冒頭を読み直そうかなと思ったのです。
あらすじ的には、心に傷を負ってピアノが弾けなくなった主人公が、周囲との関わりや成長によって再び音楽と向き合い成長していく漫画...になるのかな。中学生男子の成長物語であり群像劇でもある。
たぶん1巻は丸々読んでないと思う。それで頭から数巻をレンタルコミックで借りてきて、「読んでなかった部分の穴埋め」をしていたわけです。
そしたらこれが面白い面白い。もう止まらない。気がつけばKindleで続きを買い始めちゃって、最終回なんてもう大泣き。
じんわり感動とかそういう次元じゃなくて、ぽかーんと体が脱力しちゃって、疲労感さえあるぐらいにはまり込みました。
その最終回を何度か繰り返し読み直して、また1巻を取り出して2週目。
よくできてるなあと思ったのは、この漫画って2週目読み直してみると、物語の主役が変わってくるんです。「気まぐれな子だなあ」としか思ってなかった人物の、裏に秘められたひたむきさにもう応援しまくりな読み方に変わってくる。
「思い(音)を届ける」が全編通してキーワードになってくるんですけど、その「届け」と願う対象と意味すら、2週目になると変わってくる。
そして2週目がこれまた泣けるんですよ。この漫画は一気読みした後の2週目が本番といってもいいくらい...。
こんなおもしろい漫画を読み逃してたんだなあ。
ちょうど契約してるdTVでもアニメ版が配信されてるみたいなので、この勢いのままアニメも通しで一気見してみたいと思います。

手持ちのiPhone5SからiPhone7へと買いかえを決めた大きな要因のひとつが「iPhoneでSuicaが使えるようになる」ことでした。あと防水。
そのサービスが昨日はじまったとあってそりゃもう大喜び。朝からそっこうでiOSを最新版にして、手持ちの「Viewクレジットカード一体型Suica」は移行できないみたいなのでiPhone内で新規Suicaカード作ってとりあえず試しに1,000円チャージしてみたりして。
昔ガラケーでモバイルSuicaを使っていたので、その利便性は身に染みてます。
機種変更時に手続きが煩雑だったり、東京から千葉へ帰る時にグリーン券を購入しようとすると決まって輻輳でつながらなくて駅員さんを前に気まずい思いをしたりなど、決して便利ばかりではなかったですけど良い機能でした。
ガラケー時代からケータイはバイクのナビとして使っていました。でもキャリアの檻に捕らわれてる感があって「パケット代使わないサービスなんか存在を許さん」って感じとか、「端末に載せる機能はキャリア内で割り振るから全部載せの決定版なんて有り得ん」みたいな印象が強く(真実は知らん)、はじめてiPhoneへと移った時には、お財布機能の有無よりも「能動的に選ぶことのできるサービスの多様性」にほれぼれしたもんです。
これはこれで、檻の持ち主がAppleさまに移っただけではあるんですけども。
とはいえSIMフリーになってキャリアの枠にも縛られなくなったし。
Bluetoothが当たり前になってくれたのでFMトランスミッタで悪戦苦闘することもなくケーブルという鎖からも解放されたし(バイクナビだと超重要)。
どこでも広い画面で地図が見れて、かつ今じゃ車に乗ってる時すら標準のナビじゃなくてiPhoneにナビらせるくらい高機能。
そこにとうとう日本独自のサービスまで取り込んでくれたわけですから、もうほんと言うことなしのお気に入り度。
先月からキャリアをMVNOに替えたので、これだけ使えて維持費は月に1,800円足らず。ほんといい時代になったもんです。
ところでうちの仕事場って鍵がFelicaカードなんですよね。
デベロッパーの方で独自アプリ制作して、これもiPhoneの機能に取り込んでくんないかなあ。

すっかりハマっちゃった『四月は君の嘘』って漫画。
本編とは別に、短編集が一冊出てると知って思わず買ってしまいました。元はアニメ版Blu-rayのおまけ特典とかだったのかな。その総集編として5つのショートエピソードが一冊にまとめられたものです。
登場人物の子ども時代の話だったり、本編から2年後の話だったり、基本的には「まだ読み足りない」という気持ちを埋めてくれるいい話が続くんですよ。なんとなくほのぼのしたりじんわりしたりしながら読み進められる。作中に出てくる「ひまわり」は何の象徴だったのかとか一部補完する内容もあったりして、ほんといい話が続きます。
でも最後の話はあかんかった。
話自体はほのぼのしてるんですけど、だからこそくるものがあってボロボロと...。
たわいもない一挙一動が逆に突き刺さってくるようになっているので、つくづく自分はこのお話にやられちゃってるんだなあとあらためて自覚したりして。
もうこれで本当に終わりなんだろうなと思うとさみしいのひと言です。それだけお気に入りの漫画になっちゃった。
今はランニングマシーンで走るついでに、dTVで配信中のアニメ版を流して見てます。ただ...こっちはちょっと肌にあわないみたいで今ひとつはまり込んでません。でも最後まで見るぞ。

仕事場を構えてるとこから徒歩2分ほどの場所に、福祉関係のNPO団体がやってるらしき陶芸教室がありまして。夏前あたりから通い始めて、秋にさしかかったところで忙しくなって足が遠のき、その仕事も一段落したので久しぶりに顔を出してきたのです。
そしたら前に釉薬まで掛けておいたマグカップが焼き上がってた。
いろいろひどい。
形もひどいし、釉薬の処理の仕方もひどい。
とにかくひどい。
不思議と自分は「自分で焼いた器はいいでしょ?」という感性がまったくないみたいなので、出来上がりを見ても「ぶっさいくな焼き物だなあ」という感想しかありません。まあゴミだなと思いつつ、それを面に出すと取っつきづらい人に受け止められそうなので、「やあ出来てますねー」とかほがらかに笑いながらさっさと視界の外へ。
おそらく自分という人間は、練る、形を作る、削る、焼く、塗る、焼く...って手順を自身の中で「これは完璧にできたー」と思えてはじめて気持ちいいのだと思うのです。できるようになることが嬉しいんであって、今のひどい手業で作り出したものになんて全然ちっとも興味がない。
だけど、正直なところ「練る」ってだけでもまだひどい。菊練りとかぜんぜんできない。
というわけで、延々とこの日は粘土をこねてました。
こねこね...こねこね...。
ヨボヨボのじーさんになる前に、「趣味です」と胸がはれる程度の手業を身につけたいものです。

先日バイクでお散歩した折りに「到着して釣りをしようと思ったら穂先がへし折れてて泣き濡れた」某漁港へとふたたび行ってきました。へし折れた穂先は釣具屋さんに持って行ったら600円くらいで修理してもらえた、ひゃっほー。
なんでこの漁港にこだわるかというと、家からほど近い(下道で40分くらい)のでここが開拓できると便利という理由の他に、どうも某釣り系のブログで見かけた「根魚入れ食いポイント」の写真がここに見えて仕方ない...という理由があります。カサゴやアイナメのけっこうなサイズが疑似餌で釣れていたあのブログ。真似したい。あやかりたい。
先日訪れた際にはあいにくそれらしいテトラポット帯は発見できなかったんですけど、あらためて衛星写真で確認して現地を再訪してみたらあった!ここだ!
というわけで、まずはリベンジの儀式としてチキンラーメンを食べることに。あ、今日は車なのでカセットボンベも大きいサイズになっております。こっちの方が安いですからね。

一応わくわくしながら食事中も足下に仕掛けは投げ入れておく。なんかピクピク来てる。ふっふっふっ。

土曜日終了。ちーん。
しかしこの日に買ったイソメは余っちゃってるし、「なんかハゼっぽいから一応持って帰ろ」と持ち帰った大きめチチブさんだけでは下処理はしたものの天ぷらにまでする気が起きません。ハゼを足さなければ...。
というわけで今度はハゼをメインターゲットに据えて日曜日。もう1回昨日の漁港に行っても良かったんだけど、外房の漁場も確認しておきたいと九十九里浜へ向かうことにしました。うちからまっすぐ外房に向かってって突き当たるとこであれば、昨日の漁港と時間的に差はないんですよね。当然海はこっちの方が綺麗。
小雨がパラつく中、「多分やむよ」というカミさんの言葉を信じてやってきました九十九里浜...の隣の公園。
ここも一度調査に来て見たかった場所で、なんとこの公園、園内の池が海とつながってて、釣り堀みたいな感じで釣りができちゃうんです。

足下を見るとこんな感じ。確かになんか居そうな雰囲気が...。

ここならトイレとかも完備だし、おぼれる心配なんか一切ないから子ども連れてくるのに良さそうなんですよね。コンスタントに釣れさえすれば。
残念ながら小雨はパラついたまま。しかも寒い。
でも、せっかく来たんだしと釣りはじめてみます。
けっこうな定番ポイントだと思うんですけど、自分以外には1家族いるのみ。雨ガッパを着込んでかけまわるお子さんがカワイイですな。

寒いわ濡れるわ何も反応ないわ...。
なんで俺こんなことしてるんだろう。釣りって何が楽しかったんだっけか?
なんかすごく原点に立ち返って自分との対話が続く1時間でした。
ようやく「釣れた!」と思ったら昨日と同じ4cmほどのチチブさん。

ふてくされて車の中で昼飯食うことにしました。もう寒いの嫌だ!濡れるのも嫌だ!もう帰ろっかな!
飯を食った後も1時間ほど車内でうだうだして、「もう釣り具片付けはじめるか...」と決めて戻り、リールを巻き上げてみたらハゼがくっついてました。
「なにこの達成感もなにもない釣られ方...」
サイズはいいんですけど、まるで何の反応もないまま上がっちゃったので肩すかし感が半端ない。でも後ろ髪ひかれて「くそっ」とさらに何回か投げてみることに。
ハゼ一匹じゃなあ...昨日のチチブとあわせても天ぷらには...せめて3匹...いや4匹は欲しい。
しかしまったく反応なし。駄目か-。
釣りってこんなに難しいもんだっけ?
...もうやめちゃおっかなこんな趣味...。
あきらめる前にもう少し「ここなら魚が潜んでるんじゃないか?」というポイントを探してみることにします。考えてみればザリガニ釣りの時だって、木の陰とか、アシのしげみとか、「ここは居そうやわー」って場所に嗅覚を働かせてはマムシ踏んづけそうになってびっくりしてたじゃないか。あの感覚を思い出せ俺!
とか思い出しながら茂みのあたりをぼけーっと眺めてたら魚が群れてるの発見。あ、ここにいたんだ。ハゼじゃないけどいいや。
「えい」と仕掛け投入。ぴくぴく。
「釣れた!」

カニでした。
まあ、昨日のチチブさんさばいてたら胃の中からちびガニ出てきたくらいだから、カニがいるってことはここにエサがあるってことだよ、望みあるようん。
そう思って再度仕掛け投入。ぴくぴく。

またカニ。
この後もカニ。
さらにカニ。
もう水の中の影の動きで「カニ」ってわかるようになったんで、引き上げることもせずにそのままあしらうようになっちゃったり。
今度はピピピンって当たりが来たので「やった魚だ!」と上げてみたらこれ。

ん?なにこいつ。8cm強って感じの小魚さんが釣れてきました。ここに群れてるのこいつらか。
食用には適してませんけど、さっきまでの「何も反応なし」に比べれば色んな生き物が相手してくれるこの時間はそれなりに楽しいと言えます。でも食えるのがいいんだけど。ハゼがいいな。
このへんで時刻は14時をまわり、水面が徐々に上がりはじめました。潮が満ちてきたらしい。この池もちゃんと満ち引きの影響受けるんだなあ。
そんなことを考えながらちょっと投げてはじーこじーこと巻き取ってると、やっと、やっと待ちに待ったハゼのアタリがきて見事1匹追加!さらにもう一匹!さらに「うお、これはデカい!何て反応のいいハゼ!」とか思って釣り上げたら20cmくらいのセイゴさんまで釣れました。
潮が動き出すとやっぱ魚の反応変わるんだ...。

おかげでちょっとバケツが賑やかになりました。
どうもさっきのチビ魚まで食欲旺盛になっているようで、ピクンピクンアタリは来るんだけど針がかりしなかったり、途中でバレちゃうのが続いて、それも終わって静か~に戻るとちょうど15時。道中で買い込んできた昼飯のデザート分がまだ残ってたのでお食事タイムに決定。一応3匹は追加できたから、これで終わりにしてもいいや。
地元の人が「釣れますか~」って何組か来たので食べながら話してたら、やっぱりハゼのシーズンはもう終わっちゃったらしい。ここで釣れるのは2週間くらい前まで。今から釣るとしたら隣の川のもうちょい上流の方なんだとか(でも、それだってもう怪しい)。それでこんだけ釣れてりゃ立派だよと褒めてもらえて、ちょっと自信喪失していた気持ちが盛り返したりも。
確かに雨がやんでから何組か来たけど、みんな釣れてる気配なかったもんなあ。
デザートタイムも終わって、「もうちょいせっかくだから調査して帰ろう」ってことで仕掛けだけ持って色んな箇所から投げて様子見してる中でハゼをもう一匹追加。それからほどなくして根掛かりで仕掛けをロストしたので、それがいい帰る契機となりました。
このまま家に持ち帰って「天ぷらしてくれー」と言っても嫌がられるだろうなーと思ったので、途中仕事場によって下ごしらえを済ませることに。自宅のキッチンを使うと嫌がられるので、普段みんなで釣りに行った時は「締める」以外は任せきりなのです。だから不慣れなんだけど、やりたい気持ちはあるので道具だけは仕事場に揃えてあるのでした。
そんなわけで、あらためて持ち帰りました本日の食材さんたちとご対面。セイゴ1匹とハゼ4匹。あと写真にないですけど、昨日バラしたチチブさんがここに追加されます。

小出刃を使ってスイスイと切る。はじめてだから不格好になっちゃったけど、一応できた...ってことでいいや。

セイゴさんはお刺身にいたしまして、それを全部タッパーに放り込んで自宅へと移動。天ぷらに揚げるとこだけお願いしたのでした。
そうしてやってまいりましたハゼ天タイム。塩だけふっていただきます。

もうふわっふわでほくほくしてて、尻尾までサクサクで、日本酒がまたきゅーっときて、これが幸せって瞬間ですよ。
そうだよ魚釣りって楽しいもんだったよ。
続けてこちらは骨せんべい。

こちらは全面サクサク。しかも下味に塩こしょうしてくれたらしくて、この塩辛さと香ばしさが噛みしめる度に「うんまい...」となってそこに日本酒がもう...ああ幸せ。
「釣りなんてもうやめた!」と短気を起こさないでよかった。
そしてこちらはセイゴのお刺身。不格好ですね。

でもちゃんとスズキだった!プリプリしてた!
さばいてる途中で「皮の臭みがうつっちゃってるかも...」と不安だったんだけどそんなこともなく、これもまた日本酒とのタッグマッチで幸せのハーモニーをお届けしてくださいました。
あ、そういや天ぷらのとこに何気にチチブさんも混じってるんですけどね。
ハゼの甘みを薄くして、かわりに苦みを足したような味だったので、まあ...次は食べないですね。どうしても食べるなら唐揚げですかね。
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